また禁止タグなので、少しづつ移して様子見。
北海道の人口3千人の村 65歳以上の全村民にスマホ貸与
北海道新聞
村のスマホ教室で使い方を教わる参加者。スマホは今後、65歳以上の全村民に無償で貸し出される
北海道更別村は65歳以上の全村民にスマートフォンを無償で貸し出す。
健康診断結果を基にした健康づくりなど、デジタル技術を使ったさまざまなサービスを浸透させる。国の「デジタル田園都市国家構想」推進交付金事業に採択された「スーパービレッジ構想」を進める取り組みで、村によると、スマホを自治体の高齢者全員に配るのは全道でも珍しいという。 スマホは65歳以上の村民分に相当する800台を貸し出す計画で、まず65歳以上に配布。既に持っている人もいるため、余った分は65歳未満にも貸す。通信通話料はかからない。スマホは届き次第、順次提供する予定で、
年度内に全員に配り終えたい考えだ。
スマホは主に健康づくりに活用。例えば運動した内容を端末に記録し、健康維持に必要な食事量などが消費カロリーなどから分かるようにする。各種サービスの予約などにも役立てる。 村は市街地の5、6割でインターネットを無料で使えるように公衆無線LAN「Wi―Fi(ワイファイ)」を張り巡らせる方針で、商店や民家などに協力を求め、年度内に約70カ所に機器の設置を目指す。協力者には電気代などの対価として村内で使える電子マネーなどを渡す予定だ。
このほか見守りが必要な高齢者らに脈拍などを測定できる腕時計型のウエアラブルウオッチ計200台を貸し出す。テレビの電源操作や冷蔵庫の開閉などで異変を察知できる電力センサーも600台貸す。
村はいつでもスマホでネットに接続できる環境を道路や水道と同じ公共インフラとし、スマホ利用を後押し。27日には初のスマホ教室を開き、17人が操作を学んだ。
村企画政策課の今野雅裕課長補佐は「誰一人取り残さず、デジタル技術の恩恵が受けられる地域にしたい」と話している。
「無印良品」北海道の離島にやってきた! 奥尻に移動販売車、地元高校生が要望
北海道新聞
移動販売車で運んだ商品を店舗跡に並べた「無印良品」の移動販売。OIDもブースを出した
【奥尻】生活雑貨店「無印良品」の移動販売車が22日、檜山管内奥尻町に出店した。同店の道内離島での移動販売は初めて。「無印」ブランドの食品や生活雑貨などが店頭に並び、多くの島民が興味深そうに品定めしていた。
同店を運営する良品計画(東京)が、奥尻高の部活「オクシリイノベーション事業部(OID)」の要望を受けて出店。同町内の店舗跡で、韓国風海苔巻き「キンパ」やバターチキンカレーなどの人気商品を中心に100品目を並べた。開店と同時に多くの住民が訪れ、レジに列ができた。町内の主婦(45)は化粧水や冷凍食品などを買い求め、「函館に住んでいたころに使っていた化粧水を久々に買えた。本当に助かります。定期的に島に来てほしい」と笑顔を見せた。
OIDもブースを出し、タオルなどのオリジナル商品を販売した。
23日も午前10時~午後1時に開く。
“電話しか使えない”70代の母親が
「スマホ教室」に半年間通った結果
配信
「今年は母の日のプレゼントは大丈夫だからね」
長野県在住で、70歳を過ぎた筆者の母から電話がかかってきたのは2022年の4月下旬でした。母からは毎月1~2回の頻度で電話がかかってきます。話すことは筆者のこと、父・母・兄のことなど内容はさまざまですが、ここ最近母から聞かれることが多いのが「スマートフォンの使い方」についてです。
「声で調べる(検索する)にはどうするの?」「ネットショッピングのやり方を教えて」など。しかし、いくら携帯ショップでの勤務経験がある筆者とはいえ、電話越しでスマートフォンの操作説明をするのは至難の業です。この記事を読んでいただいている方にも、筆者と同じようにご両親から電話越しでスマートフォンの使い方を聞かれた経験をした方も多いのではないでしょうか?
そんな母ですが、約半年前から近隣のソフトバンクショップで開かれているスマホ教室に通っています。ちなみに母が契約しているスマートフォンはドコモです。「ドコモを使っているのに、なぜソフトバンクのスマホ教室に通っているの?」と思った方もいるでしょう。 今回は筆者のように、ご両親から電話でスマートフォンの使い方について聞かれることが多く、「両親をスマホ教室に通わせてみようか?」と考えている方に向けて「母がスマホ教室で教わったこと」をテーマにして記事を書きました。 帰省中、以下のテーマで母にインタビューしてきました。
・スマホ教室に通う前はどうだったのか?
・母がスマホ教室を知ったきっかけ
・ソフトバンクショップに通っている理由
・通っている年齢層
・スマホ教室は無料なのか?
・途中から有料サービスなどを勧められないか?
・カリキュラムの内容やレッスン形式
・講師は同じ人なのか?
・レッスンの予約はすぐ取れるのか?
・できるようになったこと
・操作で、困っていること
・月額料金が上がってしまったこと
「これからスマホを両親に持たせてあげよう」と考えている方にも、何かしら参考になればと思います。今回の記事に書いた内容はあくまでも筆者の母が体験したことです。日本全国のスマホ教室、ドコモショップ、ソフトバンクショップに当てはまるとは限らないということをご了承ください。
スマホ教室に通う前、母がスマートフォンで利用していたこと
スマホ教室に通う前、スマートフォンを使ってやっていたことを聞いてみると「電話だけ」という答えが返ってきました。そもそも母がスマホに乗り換えた理由は「知人から勧められたから」「マップ、検索、翻訳などのアプリを使ってみたかった」「(芝居をやっている)筆者の兄の公演情報をネットで調べられるようになりたかったから」というものでした。 しかし、いざスマートフォンの操作を覚えようとしても、スマートフォンの使い方を調べる方法すら分かりません。近くのドコモショップに足を運ぶも混んでいて予約が取れない。時には大型商業施設の中に入っている携帯ショップに行き、キャリアメールの設定方法を聞いても「手数料として1000円いただきます」と言われてしまうことも。こういったことがあったためか、筆者の兄の公演情報を調べることはおろか、電話の着信履歴の調べ方も分からない、カメラの使い方も分からない、そんな状態が続いていました。
朝刊にシニア層を対象としたスマホ教室の案内
ある日、実家で購読している朝刊に、市が主催する「シニア層向けの無料スマホ教室体験会」の案内が掲載されていました。その案内を見て、母は早速スマホ教室に申し込みをします。そのスマホ教室は先着順であり、市の公共施設を使ってのレッスンでしたが、当日「(飛び込みで)どうしても入れてほしい」という方もいたほど人気があったようです。 母いわく、「講師は神奈川県からきたソフトバンクの人」だったそうで、ソフトバンクのスマホアドバイザーの方がレクチャーしていたのでしょう。そこではGoogleマップ、カメラの使い方を中心に1時間程度のレッスンを受けました。
正直、その日に教わった中身までは今となってはほとんど覚えていないようですが、体験会自体は楽しかったと言っています。後日ソフトバンクから母あてに電話があり、ショップでのスマホ教室の案内を受けました。
体験会を楽しんだ母は、迷うことなくソフトバンクのスマホ教室に通うことを決め、最初のレッスンから半年たった今でも毎月通っています。
レッスンは全て無料、幅広い年齢層が参加
母が通っているスマホ教室には、カリキュラムやスケジュール表などは配布されていません。その代わり、スマホ教室のレッスン日が近づいてくると、ソフトバンクショップからSMSが届くのですが、このSMSに当日のレッスン内容が書き込まれています。 ここ半年に母のスマートフォンに届いたソフトバンクショップからのSMSの内容に目を通してみると、「画面の見方を知ろう」「マップやカメラを使ってみよう」「ネットやアプリを使ってみよう」「スマホ相談会(Google レンズ、ID、アカウント)」といった内容のレッスンを受けてきたことが分かります。これらのレッスンは全て無料で、1回1時間。月に1~2回の頻度で受講しています。「操作を教わりながら、講師の方の説明を必死にメモ書きして覚える、この繰り返しだよ」と筆者に話すのが母の口癖です。 通い始めた当初は、母と講師の方とのマンツーマンでのレッスンでしたが、気をよくした母は知人をスマホ教室に誘ったそうで、今では受講者は母と知人の2人、講師は1人というレッスン形式をとっています。そして講師の方はずっと同じ方が担当されています。別のグループでは80歳以上の方も受講されており、幅広い年齢層の方がスマホ教室に参加しているようです。レッスンの予約に関してですが、レッスン受講日に次のレッスン日の予約ができるため、予約が取れずに困ることはないそうです(これは各ショップ、地域によって異なると思います)。
また、ソフトバンクショップのスマホ教室で母が使っているスマートフォンは、いつも母が使っているドコモの「AQUOS sense 3」です。「他社のスマートフォンだから教えられない」なんてことも言われませんし、ソフトバンクショップのスマホ教室だからといって、無理にソフトバンクのスマートフォンを用意する必要もないようです。
スマホ教室に参加してできるようになったこと
花をカメラで撮影して花の名前を調べること、息子が出演しているYouTubeを見ること、など。半年のスマホ教室のレッスンで70代の母ができるようになったこと(多少なりとも使えるようになったこと)を列挙すると、 ・Google マップ ・Google検索 ・天気予報 ・防災速報 ・乗り換え案内 ・写真撮影 ・YouTubeで動画を検索 ・音量、画面の明るさ設定 ・LINEスタンプ ・radiko ・ABEMA といったように、「電話だけしか使えなかった」ころと比べると、できることが格段に増えています。スマートフォンを使っていて、特に楽しいのは「花をカメラで撮影して花の名前を調べること」「息子(筆者)のYouTube動画を視ること」「息子(筆者の兄)の公演情報、画像を調べること」だそうです。
一方、スマートフォンを使っていて困っていることは
「アプリを終了できない(アプリを止められない)」
「さまざまな通知が来るが、その意味が分からない」
「友人、知人からの連絡とドコモからの案内の通知音の区別がつかない」
「有名企業の名をかたったところから怪しいメールが来る」といったものです。
さらに、「スマホ教室でメモした内容を、家に帰って見直してもさっぱり分からない」といったように、スマホ教室で習ったことを一度でマスターすることも、難しいようです。
有料サービスを勧められたことは一度もない
筆者も店舗勤務のころ、スマートフォンの使い方を聞きに来た方に、有料サービスやSDメモリカードなどのアクセサリーをお勧めしていました。ですので、講師の方もスマホ教室に来た母に対して、有料サービスをお勧めしたり、ドコモからソフトバンクへの乗り換えをお勧めしたりしているのではないか? と思っていました。 しかし、そういったことは一切ないようで、ソフトバンクの公式サイトにもある通り、商品購入の必要はありません。逆に「講師の方が、とても親切なのでドコモからソフトバンクに乗り換えてもよいかも」と、筆者に相談してくるくらいです。
毎月のスマホ料金が上がってしまった理由は?
最後に、母親の携帯料金が気になっていたので、My docomoからチェックして気づいたことをお伝えします。 YouTubeで動画を見すぎたのでしょうか? 母が契約しているプランはドコモのギガライト(2019年10月1日提供開始のギガライト)ですが、4月の料金を見てみると、しっかりと「ステップ2」の範囲にまで利用データ量は上昇しており、月額料金が高くなっていました。ギガライトステップ2の月額料金は4150円(税別)で、母の場合、ここから「みんなドコモ割(2回線)」で500円(税別)の割引、さらに「定期契約(2年)あり」で170円の割引が適用され3480円(税別)です。 母からは「YouTube動画は無料だって言ったじゃん!」と言われてしまいましたが、これもスマートフォンの操作を覚え、使えるアプリが増え、利用データ量が増えてくると起こりやすいことです。
まとめ
以上、ソフトバンクのスマホ教室に通っている筆者の母親からスマホ教室の体験談についてまとめてみました。スマホ教室に通うことは楽しく、日々できることが増えていくことも楽しいと母は言っていました。もし、遠方に住んでいるご両親がスマホ教室にへ行くことを検討しているようであれば、この記事を参考にしていただければと思います。 著者プロフィール 長野県出身。2009年「株式会社ディ・ポップス」に入社。NTTドコモ、au、ソフトバンクなどさまざまな通信キャリアを取り扱う携帯ショップ「TOP1」やワイモバイルショップにて11年間携帯電話の販売に従事。
現在はコンテンツマーケティング部署に所属。現場の経験を生かし、「携帯電話料金プランについて分かりやすい記事を書き、分かりやすく情報を発信する」をモットーに、日々売り場からの声や、最新の携帯電話に関する情報を収集し、記事の執筆にあたっている。 ・スマホの料金プランに関する情報を随時更新→D-POPS スマホブログ
ITmedia Mobile
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>良い記事だった。 「スマホ教室」に半年間。 これが普通です。
なぜ、勉強しなくても、スマホやPCが使えると思うのでしょうか。
エスパーじゃないのだから、勉強したり、試行錯誤して学ばないと無理。
勉強しなくても物事ができるようになるのなら、勉強しなくても東京大学に合格するよ。
「子どもはスマホ使える」という意見もあるが、よく観察してみてください。
毎日、かなり長時間、いろいろと試行錯誤して遊んでいる(勉強している)はず。
それも楽しそうに。
子どもがスマホで楽しそうに熱中するように。
もし、あなたが学生のときに、同じような熱意で楽しみながら、学校の勉強ができたら、
かなりの成績になったはず。 つまり、子どもは、楽しみながら、熱意をもって、
毎日長時間、スマホの勉強しているというわけ。
別に魔法でもなんでもない。あたりまえ。
>私の両親もドコモのスマホ教室に行っています。 最初は遠く離れた私に色々聞いてきましたが、教室のお陰でめっきり電話が減りました^ ^ なにより嬉しいのは、新しい事への挑戦でやる気が出ている事、スマホ教室で友達が出来て楽しそうな事です。
操作の成果も勿論ですが、両親が教室予約の日を楽しみに、予習復習して余生を楽しんでいる事が一番嬉しい事です。大手キャリアは高いイメージがありますが、こういったサービスがあるのは本当に有り難く、社会貢献度は抜群だと実感します。
島徹
モバイル/IT/ガジェット系フリーライター
スマホやケータイ時代の高齢者のお話を聞くと、操作を覚えるのは利便性や趣味の集まりに加えて、夫婦や離れた家族とのコミュニケーションの部分で満たされている方が多いです。ここ十数年、療養中の病院でもメッセージや写真のやり取りを大切にされている方を何人も見てきました。
一方で、スマホ自体はiPhoneやAndroidの標準仕様は文字が見づらくスワイプ中心の操作は慣れた人向け、LINEやメール、ネットも迷惑メッセージや価値観の違いへの対応が必要などサポートに気を使う面もあります。かんたん系UIの統一や、LINEもシンプルなモードがあると助かるのですが。
また、現在は総務省主導でキャリアショップや地域で無料教室を開く試みを実施してしますが、
どこまで無料で続けるのかという問題もあります。端末やオプション料金に組み込む形であっても、気軽かつポジティブに対価を得て教室を継続できるモデルが必要でしょう。
スマホを初めて使う方は、アプリの概念が難しいようですね。 例えば電話をかける電話も、携帯時代は予め備わっているものを使えば良かったけど、スマホになると、電話をかける為のアプリが多数存在する。 電話帳も然り。 今まで使用してた電話帳のタイプが一番使いやすいから、スマホは使いにくいとなる。 探せば似たようなアプリもあると思いますが、そこまでには至らない。 私の両親も70代ですが、覚えてしまえば簡単。かなり使いこなしてます。 2人ともスマートウォッチと同期させて、私よりもハイテクになってます。 ただ、悪質なメールも多いので心配なので、引っかからないよう情報は常に共有しています。 何が分からないのか分からない状態だと思うので、無料スマホ教室は良いですね。 無料でなくても少額であれば、有料でもいいと思います。
>『母からは「YouTube動画は無料だって言ったじゃん!」と言われてしまいましたが』 これがお年寄りにスマホを教えることの難しさを端的に表していると思うんだよね。
この場合スマホを使えば通信とサービスにお金を使う、ということにある一定世代の人は気がつくのだが、そもそもそういうものに金を払うことの意義や仕組みを想像できないと何度教えても形だけ、表面だけの理解だけとなって上記の話になる。
上記の場合に限らず、スマホってざっくりこういうもの、というイメージが出来ないと結果応用が効かない、UIが変わったら一からやり直し、別のサービスができる度に別のレッスンが要ることになる。これを解決するのはなかなか難しいと思う。
>親がスマホにして一番思ったのは「電話だけでいい」が通用しないものだということ。
電話だけでいいと言いつつ、シンプルスマホだと電話のアプリがホームから消えてしまう事があるし、母の友人は画面がいつの間にかシンプル画面から通常になったり。
親の契約は自分が行って済ませるし、何かあったらトラブル対応できる距離にいるからいいけれど、そう行かない家族は本当に大変だと思う。
その年代の方と会議をする事が多いのですが、電話とLINE的な通信アプリだけでも覚えて貰えればとても助かります。 実際使ってくださっている方も増えてきて、会議資料を事前に送ったり、議事録を確認してもらったり出来るので、かなり助かっています。 何より資料の郵送が少なくなるだけでも相当助かる。 理想はみんなタブレット持ってくれればペーパーレスになって効率がもっと良くなる。
87歳ひとり暮らし。シニアインフルエンサーさんの日常管理が禁止タグだった?
名前も毎日の暮らしも出てたら、押し込みに狙われるとか危ないもんね。
82歳でミシンに初挑戦した、ほぼ寝たきりのおじいさん→「がま口バッグ」に注文殺到 「あめりかんどりーむみたいや!」と生きがいに
2022.08.07(Sun)
まいどなニュース
宮前晶子
SNSでかわいいがま口バッグのツイートを発見。G3sewing(じーさんソーイング)というネーミングもユニークな響きで、「センスの良いハンドメイド女子が作っているんだろうな~」とHPをチェックしたところ、驚きの事実に出会いました!
なんと、作っているのは、84歳のおじいさん(G3、以下G3で表記)と80歳のおばあさん(B3、以下B3で表記)と50歳の娘さん(kiki、以下kikiさんで表記)のソーイングチーム。しかも、主な作業を担当するG3は、ミシンでのものづくりを始めたのは2019年10月、齢82歳の時というミシンビギナー。
(年金が3万円の人もいるんだ。それでも暮らしていけてるんだ。夫婦で暮らしてるみたいだけど。)
いったい、何があって、がま口バッグ作りへとたどり着いたのでしょうか?「もし、がま口バッグ作りに出会わなかったら、死んでいた。病気が悪化していたかもしれないし、自殺していたかもしれない」と語るG3、そして一緒にものづくりに励むご家族を紹介します。
1日の大半をベッドで過ごしていた
三重県・四日市市で暮らすG3一家。G3は、いくつかの自営業の成功と失敗の繰り返しで、60代後半からは大動脈解離や糖尿病、うつ病と次々と病気に見舞われる人生。現在、G3sewingのサイト運営や材料の調達、広報を担う三女のkikiさんは「いつ訪れてもパジャマ姿でベッドに横たわっていて、半分死んでいたようだった」と以前のG3を振り返ります。
少しでも元気になって欲しいと思って頼んだのがミシンの修繕。かつて、電気工事士としてラジオとテレビの組み立てなどを行っていたことから、壊れたミシンを託したところ、職人魂に火がついてあっという間に修理されました。ミシンをG3のそばに放置しておいたら、「何か作りたいなぁ」と1日中ミシンで布小物を作るように。パジャマ姿で過ごすことも減り、アームカバーを両腕にはめ、「ミシン、楽しいな。次は何作ろ?」とミシンでのものづくりに夢中になっていきました。
大量在庫に頭を抱えていたけど…バズった!
G3の創作意欲は高まる一方。おじいさんが作るからG3sewing(じーさんソーイング)と命名して、財布やポーチなどあらゆるものを作りまくり。kikiさんは知人のショップにG3が作ったポーチやコースターなどの販売をお願いしましたが、【作りたい→売れない→生地や材料を買うお金がない】のループに入り込んでしまいました。
見かねたkikiさんの息子(G3の孫)が2020年7月にTwitterのアカウント(@G3Sewing)を開設。作業中のG3や出来上がったがま口バッグの写真を投稿すると、Twitterからの注文が相次ぎました。「あめりかんどりーむみたいや!」と喜ぶG3さん、83歳にして生きがいを見つけたのです。
うちのがま口職人さん。
— G3sewing (@G3sewing) July 21, 2020
元電気工事士、ラジオテレビ主任技術者の83歳。
ミシン洋裁は83歳まで未経験でしたが、
設計や電化製品修理技術が発揮されてがま口職人さんに‼️
腕前はすでにプロ級。#がま口 #ハンドメイド #高齢者すごい pic.twitter.com/v2FDy5f71p
生きる幸せが見つかった!今が楽しい!
「“できない”と言いたくないので、ただただ夢中で取り組んできました。娘に“下手くそ”と言われたり、ダメ出しされたりするたびに、悔しくて、“すごい!”と言ってもらえるまで頑張ってしまう性格なのです」とミシンにハマったいきさつを話すG3。
それまでは、生活することに一生懸命で生きる幸せを実感することはありませんでした。月々の年金もわずかで、それも病院代や薬代、食費に。葬式代くらいは、と貯めたくてもお金が一向に貯まらず、ゆとりなどない暮らしだったと言います。