瀬戸酒造店-39年越しの自家醸造復活 | 侘寂伝文(わさびやブログ)

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瀬戸酒造店01  

神奈川県足柄上郡/瀬戸酒造店 「酒田錦 セトイチ あしがり郷」29BY 

慶応元年(1865)創業 150余年の歴史を誇る老舗蔵ですが昭和55年(1980)に自家醸造を中断 それからは他酒蔵から仕入れた酒の瓶詰めのみを行ない清酒を販売してきました しかし後継者不在が絶えず存続の危機に晒される日々が続きます 

 

こういう状況の中 開成町地域おこしの依頼を受けたコンサルタント会社が自ら酒造りに関わる事を決め酒蔵を一新 蔵での酒造りを39年ぶりに再開しました 

 
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瀬戸酒造店HP  

約39年ぶりに造りを再開した瀬戸酒造店の新しいお酒は3種類 それぞれ異なるタイプで魅力をアピールしていく方針です 

 
瀬戸酒造店06  

・酒田錦 -幕末からの伝統を受け継いだ代表銘柄を復刻 

・セトイチ -伝統の技と柔軟な発想で日本の可能性を拓く 

・あしがり郷 -開成町に広がる豊かな季節風景を表現 

 
「酒田錦」は地元に長年親しまれてきた銘柄 地域の米と蔵から採取した酵母で醸し 主に地元の酒販店/飲食店で提供しています 「あしがり郷」はあじさいから採取した酵母を使ったお酒 “開成町産”を強調し蔵へやってくる観光客を対象に販売します 「セトイチ」は酒蔵の技術を全て投じ 多彩で個性的な味わいのお酒を次々と造っていく方針です 

 

3つの銘柄がそれぞれ明確な個性を持っているため シチュエーションや気分に応じて飲み分けられます 
 
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瀬戸酒造店社長/森隆信氏と杜氏/小林幸雄氏 

H30年5月には39年ぶりの新酒が搾られ 6月に開催された開成町「あじさいまつり」では 蔵の直売所に新酒が並び 地元の人をはじめ多くの観光客が生まれ変わった酒蔵のお酒を堪能したようです 
 
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今回の酒造復活はオリエンタルコンサルタンツ新規事業の一環であるため 利益を出すこ事も大事ですが 森社長の目標はそれだけではありません 

 

瀬戸酒造店のお酒を美味しいと思ってくれた人が開成町の水に思いを馳せ 清酒だけでなく米.野菜.果物など開成町の農産物にも手を伸ばしてもらう事を期待しています 蔵すぐ近くにある町の重要文化財/古民家“あしがり郷 瀬戸屋敷”と瀬戸酒造店を連携させて多くの人を呼び込む事で 地方創生に繋げていきたいと考えています 

 
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瀬戸酒造店の新たな挑戦が神奈川県の酒造業界ならびに開成町活性化に繋がります様に