[蔵元紹介]山岡酒造株式会社 | 侘寂伝文(わさびやブログ)

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瑞冠・こわっぱ醸造元 山岡酒造株式会社 

今月 来阪される山岡酒造さんのご紹介です 初めてお目に掛かる方も多いと思われます

酒造さんの沿革詳細はリンク先HPを参照下さい

 

広島県三次市/甲奴町に蔵を構える山岡酒造は 明治22年頃(1890)に江戸期から酒造りをしていた井堀酒場を買収し酒造りを継承 現当主山岡克己氏は4代目です 三次市は広島県北部に位置し 標高350㍍と寒暖の差の大きい地の利を生かし酒米生産に力を入れています 冬季には酒造に適した低温期が長く 10月半ばから4月にかけ酒造りを行っています 
 
代々醸造理念/伴農繁醸(はんのうはんじょう/農業とともに取り組む酒造り)を実践 「地酒は文化」をモットーに 地域の食文化と共に歩む酒造りを心がけています 公的酒造米"亀の尾"をはじめ 山田錦/雄町/新千本を地元農家と共に育て お米の味わいの生きる伝統的個性ある酒造りで 旨味豊かな味わい深い銘酒"瑞冠"を醸しています 

 

食糧管理法が施行されていた1980年代から自社田での酒米生産にも取り組み 農薬を使わない合鴨農法など安全安心の酒米作りを心掛けています 酒造業を中心に地元農業と連携し 循環型地域経済へ貢献する瑞冠の酒造りです 
 

 仕込み水は蔵から4㌔ 冬季には積雪が多い標高500㍍の山際から湧き出る"有田清水"を使用 水質は中軟水 適度なミネラル分が酵母の健全発酵を支えます 取分け低温で空気中の硝酸還元菌や乳酸菌発酵から始まる 江戸時代から続く酒母造り(酵母の育成方法) きもと酒母には欠かせない最適の仕込み水です 

 

山岡酒造で杜氏歴25年を数える畑中杜氏を含め9名で酒造りを行っています 酒造業のみならず米造りにも深く関わり 自社精米機で扁平精米にも取り組んでいます 流行の酒質を追うのではなく 地域の食事との相性を基本に食文化に貢献する酒造りを継続しています 

 

酒銘"瑞冠" 元々は四国の酒蔵の銘柄でした 「瑞雲(ずいうん)冠天下(広く世の中に良い事が広がる)」の意味を持つ 御目出度い銘柄です