りょうは愛情表現豊かな人でした。
りょうの両親や兄弟もいつも笑っていてうちとは全然違うりょうの家族の関係がとても羨ましかったです。
りょうが本当に好きでした。
でも私は愛情表現が全然できませんでした。
愛された事が始めてでりょうの愛情表現をマネするのはなんだか恥ずかしくてできませんでした。
私はりょうからたくさんの愛をもらったのにりょうが欲しいと言ってきても私は何もする事ができず
好きと言う言葉や
マメな連絡すらもちゃんとできていませんでした。
ガキだった私はりょうとの時間が永遠に続くと思っていました。
ある日学校にいるとりょうから電話がかかってきました。
『りさちゃんいる?』
いないと答えると
『そいつとは友達をやめろ』
と怒った口調で言ってきました。
理由を聞いても
『人としてどうかしてる。
本人に聞いて』
と私にも八つ当たり気味で電話を切られました。
私はりさにりょうが怒ってるみたいだと伝えると
『しんくんと電話をしている時にりょうくんに対して冗談を言ったらキレられた』
と言いました。
どんな事かと聞くと
『ただの下ネタ』
ふーん
りょうは確かに下ネタとかしないから嫌だったのかな?と特に気にもしませんでした。
ここくらいからりょうとの仲がだんだん怪しくなっていきました。