りょうと別れるちょっと前にまたシューズがなくなっていた。

違う棚を見ると私のシューズがあった。

何だ。
ちゃんとあるじゃないか。

履こうとしたらシューズの中にシ ねと描いてあって唾を吐かれていた。

まただ。
また始まった。

教室に行くとまた机を荒らされた跡もある。

りょうとの事で参っていた私は何で今のタイミングなんだろうとうんざりした。

その時プリクラ交換と手紙交換が流行っていたた。

私もしていたがどんどん人からの返事がこなくなった。

みんな私と一緒にいたら自分もいじめられるんじゃないかと警戒していた。

あの5人グループでも変化が起きてきた。

5人の中の1人のあいが不登校になった。

私はあいとはそんなに仲良くなくて何で学校に来なくなったのかわからなかった。

りさがあいの幼馴染みだったので理由を聞いてみると
『分からない』
と言っていた。

また上級生の【えりか監視】も始まった。

休み時間の度に3人ずつくらいで私を見にきて何かを言っている。

あと同級生のさなが楽しそうに加わったりもしてた。

スパイだ。

彼氏がいた時は何もされなかったのに、、

なぜか私の情報が筒抜けだった。

授業中に寝てしまい休み時間にはっと起きるとまた上級生が廊下から私を見ていた。

うざいなー
と思いながらも上級生の近くにりさとさながいた。

りさとさなは同じクラスで仲が良くないと聞いていたけど最近は仲良しになった様だった。

もしかしたら?

違うかな?

りさの私を見る表情に違和感を覚えた。

私と目が合うまですごく冷たい目をしていた気がした。

私の近くには相変わらずゆうやや幼馴染み達がよくいる。

ある日廊下で遊んでいたら移動教室だった3年生の中の1人にいきなり
『ぶーす』
と言われた。

『えりかがぶすならお前は大ぶすだ!』
ゆうやや幼馴染み達が言う。

その大ぶすは私しか見えなかったらしく幼馴染み達が一緒にいる事を知らなかった様だ。

びっくりした顔をして逃げて行った。

私にも少ないけど守ってくれる人がいる。

弱いものいじめが嫌いで頼られたら助けてあげていた子でも私を無視する子がたくさんいたのに幼馴染み達は一緒にいてくれた。

『えりかちゃん
えりかちゃん』
言われていたのにな、、

人間は自分が一番可愛いんだなと中学生ながらに思った記憶がある。