まこちゃんの部屋に向かうとちょうど温泉に行くと言っていた。
そのあとはホテルや各部屋の見回りで忙しいらしい。
『消灯時間には部屋にいなさい』
と何度も念を押された。
回り道をして帰りたくない部屋を目指す。
息がつまるあの部屋で私は眠れるのだろうか。
体がかゆい。
手を見ると蕁麻疹がでていた。
いきなり出た蕁麻疹に私はびっくりしたがまこちゃんが帰ってきたらこの蕁麻疹を理由に部屋に帰らないでいられるかもと嬉しくなった。
『えりかちゃん!』
聞きなれた声で呼ばれて振り返るとりさ達がいた。
あいは修学旅行にも来なかったのであの最強5人の内の3人が私を笑顔で呼んでいた。
夢なのかな?
最近はずっと避けられていたのに、、
『えりかちゃんホテル探検しようよ。』
りさはそう言うと私の手を握りあの仲良かった頃みたいに普通に話てきた。
私は状況がよく分からなかったが考えるより先に嬉しいという気持ちが買った。
あの頃みたいにみんなとバカ話して変顔で写真を撮る。
『えりかちゃんが修学旅行にきてくれて嬉しい。』
とりさが言った。
今までの事は全部私の勘違いだったのか?
また明日の自由時間もみんなで集まろうと約束した。
あの頃に戻れると思った。
よかった。
私をまだ必要としてくれる。