そらはあのお泊まり会から幼馴染み達とよく一緒にいるようになった。
私はそらが気になればなるほどそらに冷たくした。
そらに好かれたらまた敵が増える。
そらは私が冷たくすればするほど私を気にしていた。
教科書を忘れると他の誰でもなく私に借りにくる。
他の女の子の視線が怖かった。
私は途中から忘れたふりをして貸さなくなった。
ある日ようすけがいきなり私のクラスの窓を開けて廊下から話しかけてきた。
『えりかそらと何かあったの?
そらがえりかが冷たいって悲しんでいるよ』
と。
私はベランダ側の一番後ろの席だったからみんなに丸聞こえだ。
なぜそこから話しかけてきたのかが分からない。
私はようすけを睨む。
クラスの女の子は私を睨んでいた。
ようすけは訳が分からないようだった。
ようすけの腕を引っ張り非常階段に連れていく。
『みんなの前で何であんな事言うの!』
私は自分でもびっくりするくらいようすけにぶちきれた。
ようすけもびっくりしていて、
そしてその事が変な風にそらに伝わる事になる。
もう少しで私は本当に一人ぼっちになる。