ある日昼前に学校へ到着するとゆうやが靴箱で漫画を読んでいた。
え?
私はびっくりして後退りする。
『えりか?』
『、、、』
『ゆうや!』
私今笑えてるかな?
不安で仕方がない。
『なにしてるの?』
『えりか、、
今から遊びにいこう?』
え、、
嫌だ、、
一緒に帰ったらまた何か言われる。
『今来たばっかりだから行かないよ』
苦笑いで答える。
ゆうやは引かない。
しつこく誘ってくるゆうやに私はキレた。
『いやだ!
行かない!』
ゆうやが悲しそうな顔をする。
『あ、、
ごめん、、
違うよ。
今日はちょっとでも保健室に行かないといけないから。』
『俺もいく。』
一緒に歩いているのを見られたくない、、
『一人で行けるから大丈夫だよ!』
私は走って保健室に向かう。
ゆうやは追いかけてくる。
『そっちに行かないで!』
今日のゆうやは本当にうるさい。
もうすぐ保健室のところで窓一面に写真が貼ってあるのが見えた。
修学旅行の写真だ。
私は立ち止まる。
あ、、
『だからそっちに行ってほしくなかったんだよ、、』
ゆうやが悲しそうに呟いた。