私はその写真を見ないようにする為に久しぶりに教室に行った。

だいきが
『えりか!』
と近づいてきた。

私は修学旅行の日からたまに蕁麻疹が出るようになっていた。

だいきはあの日から私の腕を擦るのが癖になっていた。

だいきもあの写真の事を知っている。

本当に惨めな気分だった。

『えりか!』

ようすけやそらが私の様子を見にきた。

『教科書貸して?』

多分私と話すための口実だ。

私は引き出しを開けた。

久しぶりに開けたその引き出しにまた落書きがしてあった。

やり○まん
二股女

教科書もまた全部なくなっていた。

いつもの事なのに私は冷静でいられなくなった。

『教科書なんていつもなくなるからもう貸せないよ!』

キレて引き出しをゴミ箱に捨てた。

ようすけとそらはびっくりしていた。

『ごめん、、』
と二人は自分の教に帰っていった。

みんなにイライラする。

もう嫌だ!

何で私ばっかり。

何もしていないのに何で?