ついに、ジャック・マルタンが帰らぬ人となった。

88歳。

我が家にとって、重要で偉大な人だった。
特に、ステファンにとってはね。

 


南仏の風の下で

 

これは、2002年夏、マルタン宅を訪れたときのもの。

私の日記を以前から、読んでいる人はご存知でしょうが、ジャック・マルタンって誰?という方に、ちょっとご紹介。

マルタン氏は、バンドデシネ作家。
平たく言えば、フランスの漫画家。

日本でも有名なタンタンの作者、エルジェと20年間のコラボ。
それと並行して、独自の作品を1948年に発表。
それが「ALIX アリックス」
そして1952年には「LEFRANC ルフラン」を発表。
ほかにも、いくつかシリーズがあるけれど、それらの作品は今でも続いている。

90年代初頭、目の病気で、視力をほとんどなくしてしまったけれど、作家生活を続けていた。
描くことは、若手作家に任せるようになったけど。

勝気な性格が災いして、編集者や出版社、作家さんたちと、裁判沙汰、なんてこともあったけれど、ファンにはいつも優しい人だった。

ステファンが彼のサイトに関わるようになって、5年ほどになる。
今では、真の友と呼ばれるほど、可愛がられている。


メディアには嫌われていた傾向があったので、どうかと思っていたけれど、ちゃんと8時のニュースでも報道された。

人がどういおうと、我が道を行く、そんな方でした。
色々あったんだろうけれど、幸せな人生だったんじゃないかと思う。
私もそんな風に、天職に打ち込める人生を送りたいな。



ステファンがマルタンとその作品について書いているブログ。
http://alixmag.canalblog.com/

タンタンこと、息子のゆうすけが、マルタン氏にインタビューしたときの日記。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1340101198&owner_id=1746651


写真は、ステファンのマルタン・コレクション。

南仏の風の下で