金曜日に22日に手術しましょう…と言われていた矢先。



その夜お腹の張りがでてきて、点滴を最大にまでし、
夜中にモニターや、心音、エコーなど先生や助産師さん達に色々してもらい、
なんとか朝方落ち着いたかなぁ~と思っていたら、

担当の先生が今日赤ちゃん達出しましょう…と。



一人の小さい赤ちゃんの心拍が弱くなってきていて、
このままでは、私や元気な二人の赤ちゃん達も危ないと…




訳もわからず用意は着々と進む中、なぜあと3日さえもたなかったのか…と涙が溢れてきました。

そんなとき、今まで一番胎動を感じなかった、心拍の弱っている小さい赤ちゃんが、
ポコポコっと蹴ってくれたのです。

まるで私を励ますかのように…



泣いてちゃいけない。

少しでもみんなに栄養をあげなくては…

強くいないと。





もうあと数時間で私のお腹からでてしまう赤ちゃん達に、一生懸命なでながら語りました。


びっくりしないでね~
もうすぐママのお腹の中からでるけど、大丈夫だからね~


たくさんたくさん撫でてあげました。




主人も母も駆け付けてくれ、説明を受けて手術が始まりました。




NICUの先生が総動員で駆け付けてきてくれ、
3つの赤ちゃん達のベットも用意され、
手術室はすごい人数でした。


麻酔からはされるがまま…


赤ちゃん達は大丈夫だろうか…
そればかり考えていました。


赤ちゃんでますよ~

その言葉に強張りました。


次の瞬間微かな泣き声が…
びっくりしました。
ほんの少しだけ姿がみえましたが、颯佑と果穂くらい小さく見えました。


涙が止まりませんでした。

そして、次の子…

男の子ですよ~

またまた一生懸命泣く声が聞こえました。



生きてる。生きてる。

二人の一生懸命の泣き声に感動して大泣きでした。



最後の一番小さい子がでて、無事に終了。

最後の子がでるかでないかの時に、
あまりに泣いていた為に、眠れる薬いれますね~と言われ、

最後の子は男の子でしたよ…と聞いて寝てしまったようでした。




気がついたら二人目の子がNICUに行きますね~と言われ少し顔を見せてくれましたが、覚えていません…



しばらくして、また起こされた時、主人と最後に生まれた男の子と先生がいました。

呼吸はととのってきましたが、かなり小さく未熟な為、NICUに運ぶ間に心臓が止まってしまうかもしれません…と。


そこには颯佑と果穂より小さな小さな赤ちゃんがいました。

手を握った時色んなことを感じました。


この子が私達を救ってくれたんだ…
ありがとう。ありがとう。


この子はみんなの英雄だ。
颯佑から一字とり、英佑にしよう。
そう勝手に決めました。


英佑はその後、病室で主人と私の中で1時間半後に息を引き取りました。


ありがとう…
パパとママを選んできてくれて、ありがとう。




思えば、英佑は入院してからほとんど大きくなれていませんでした。

今まで苦しい中、皆を助ける為に頑張ってくれたのでした。


お腹の中の赤ちゃんなのに…
親や兄弟を思いやることができるのだろう。

ほんとにいい子です。



英佑の分まで頑張って生きなくては…


三人は私のお腹からでてしまいましたが、二人はNICUで懸命に生きてくれています。


私は見守ることしかできませんが、二人の生命力を信じたいと思います!




私は二度も普通の出産ができませんでした…

こんな私の元に、5人の子供達が生まれてきてくれました。

本当に子供達には感謝です。
ありがとう!