心理学シリーズ: なぜ父親は母親に比べて養育行動に関わらないのか?
今日は最近私がハマっている進化心理学です。
二つの仮説があります。
1. 父子関係不確実性仮説
2. 交配機会コスト仮説
一つ目の父子関係不確実性仮説
実際に出産する女性と違い,男性にとって,自分の子どもは確実に自分の子どもであると確信ができないことです。
自分と交配する前に,他のオスが受精をさせた可能性がゼロではない。
→ こうした不確実性は,養育行動を行う有益性を下げ,結果として女性より養育行動が少ないのではないかという説。
ひぃ・・・ 異人種間結婚の場合,見た目によって,明らかに自分の子と確信できるので,その点では異人種間結婚の方がご主人が子育てにコミットするのかも?! いやどうだろう・・・
二つ目の交配機会コスト仮説
母親が子を身ごもっていたり,授乳したりしている間,または父親が敵を追い払っている間,どちらも新たな交配を獲得する機会は少ない。 この機会コストが男性にとって高いため,女性より養育行動に関わらないのではないかという説。
まったく身もふたもない(笑)
参考:
Buss, D. M. (2007). Evolutionary Psychology: The New Science of the Mind. (3rd Ed.). Boston MA: Allyn and Bacon. |