再び打ちのめされた気分になっていた主人だったが、今回は立ち直りも早く、彼の心の中の夜はすぐに明けたようだった。晴れ


そして次の日の朝午前11時。主人から私に電話があった。

また直接部門のボスからの電話があり、彼女が具体的な額を提示して来た。主人からこれに対する回答は明日まで待ってくれると言っていたというのだ。



主人としては自分としてまあ満足できる提示だから、受けたいと思う、ということだった。


私は思わず電話口で手をたたいて、「おめでとう!」と叫んだ。祝日

そして主人に言った。「勿論相手側がいろいろと長引かせたからすぐに返事をするのは尺かもしれないけど、明日まで待たずに今日中に電話したら? これからの手続きもあるし。」主人はそうすると言った。



あ~!やっとこれで~!と嬉しいような悲しいような。



夕方3時半、再び主人からの電話がある。会社のCIOからも電話があったと言う。その数分前に部門のボスの方にメールで提示を受けることを書いたメールを送っていたのだが、それはまだCIOは知らなかったらしい。このCIOはとても感じの良い人で、今回のゴチャゴチャした状況についての責任は全て自分にあると平謝りだったらしい。CIOとの会話によって主人もこの会社のことを少し誤解していたのではないかと思ったようだった。そして、いろいろとあったことを水に流しても良いと思えたようだった。


私は「いざカリフォルニアへね。」と言った。すると主人がひと言。ニコニコ



「もしかしたら、この街に残るかもしれないしね。」むっ



?はてなマークはてなマークはてなマークはてなマークはてなマーク


何それ?


「今の会社から残ってくれってことで何か言われるかもしれないからね」

そうなんだ。

私はがっかり。別にこの街にいるのはいいのだけれど、少し状況がはっきりしたかと思ったのに。知りたい、知りたいと思っている私にとってはこの状況は疲れるばかりだった。

でも何でももういいってかんじになった


次の日。カリフォルニアの会社からの提示が書類で正式に届いた。



主人はその夜、辞表を書いた。

これで辞表を出せば、正式になって私達の道が決まる!と私は嬉しくなった。



でも自分の気持ちは本当に複雑だった。

だって、私にとってはこの街がやはり第1候補なのだから。


次の日の朝。主人は現在の会社のボスと話をしようと彼のオフィスに行った。主人が辞表を提出しようとするとボスは「それは今は受け取れない。」といったらしい。主人は給料は勿論のこと、将来性が見えないからという理由で会社を去ることを決意したと言ったらしい。ボスは「何が出来るか検討してから話そう。」と言ったらしい。


数時間後、ボスと主人が話し合いをした。

今のチームの他に2つチームを与える。給料は他の会社の給料と同額にするということだった。

主人はその提示を侮辱と感じたらしい。

今のチームに2つチームを加えるって言うのは結局は上に上がったわけではなく、今のボスの下でやると言うこと。全然将来性があるわけではない。それに給料だって、他の会社よりも多くというのではなく、同額というのは、この会社は自分が頑張ってきたことを評価していないのではないかと思ったという。



私に電話をしてきて主人は言った。

「カリフォルニアに行きたいと思うけど、いい?

私は「勿論!」と答えた。



主人は正式に辞表を提出した。するとボスの上司がやってきて、いろいろと嫌味を言ったらしい。また学費を返すことなどもいろいろとひつこく言われたという。

主人は今の会社に益々幻滅したようだった。


主人はカリフォルニアで12月4日から仕事を始める。

私とSKは彼女のPRESCHOOLやこのアパートを売ったりといろいろとあるので、12月末か1月の初めに引っ越すつもりでいる。


私達の人生の新たなチャプターが北カリフォルニアで2006年末、2007年初めに切って落とされることとなった。


(読んでくださった皆様、ご迷惑をおかけしましたが、やっと落ち着きそうです!)