いよいよ面白くなってきましたよぉ!


キャリアカウンセリングセミナーが終わって数日が経ちました。講師の先生へのアンケートの送付や、いろいろなアフターケアーの業務は続けているところですが、時間は刻々と次の仕事にいざないます。

やはり、常に進化していくことや、常に時の流れを敏感に感じる想いが必用ですね。


明日は、6月に「県外企業さま」を対象に実施した「求人事業所説明会」です。今回は、県内企業に特化して実施します。ご多分に漏れず、本県でも県内求人に関しては非常に厳しい状況が続いています。昨年の県内だけの求人倍率は0.7倍でした。しかし、これが一般求人になると0.47倍で、全国でも最下位かもしくはその近辺の数値になっています。


求人事業所説明会でも、県外企業様を対象に実施した6月は100社を超える応募がありました。ところが、今回の県内企業は30社ほどです。いかに、県内企業の雇用意欲がないのかが分かります。

しかし、県の雇用労働政策課は「県外への若い労働力の流出」と言い始め、県内への就職を迫ってきます。


具体的な解決策も持たないままに、県内に子ども達を残すという馬鹿げた施策には本当に呆れます。しかも、よくよく聞けば、その行為はすべて政治的な動きに連動しているということを聞き、余計に感じます。


教育に政治的な要素は必要ありません。

結局は、保守派が次回の知事選の公約に「利用」するために、県内での就職内定率を誇示したいがための施策のようで、まったく子ども達には関係のない話です。私は行政マンでもなければ、上昇志向の高い教員でもありません。政治の薀蓄に子ども達を利用するなどという事は、もってのほかです。馬鹿げています。


どうして、純粋に「子ども達のため」と思えないのでしょうか?

透明性を武器に政権を保ってきた知事も、裏返せばそういうことを部下に指示をしているわけです。

なぜ、子ども達のことを真剣に考える大人たちがこんなに少ないのでしょう?

なぜ、大人たちは自分達の私利私欲でしか、動けないのでしょうか???


そういう大人をみて、子ども達に「まとも」に育てというほうが無理ではないでしょうか?


私は考えます。すべての問題の根源は、誰でもない私たち「大人」なのです。


しかし、そういう大人たちの中にも、自分を見失わず、子ども達に正面から向かっている先生達がいます。地域の人たちがいます。保護者がいます。まだまだ、捨てたもんじゃないです。


私が、3年前に「キャリア教育を推進しましょう」と直談判したときには、「はいはい!」と言いながらも予算は一切着かない「0事業」でした。それでも「キャリア教育」を推進しなければと、外部団体との連携の道を探りました。経営者協会、労働局・・・・たくさんのブレーンが回りにいることにも気づきました。

県からは何の支援ももらえない中「キャリア教育推進フォーラム」を2回実施しました。そのうち1回は教育長が挨拶に来ています。しかし、県としては一切予算措置はなかったのです。どんな気持ちで挨拶に来たのでしょう?


あれから3年が経ちました。

講師の千葉先生もおっしゃっていましたが、国もこんなに「キャリア教育」がブームになるとは思っていなかったようですね。しかし、いまは全国的に「キャリア教育」です。つまり、どこの高校、大学に行くかではなく、何を求めて高校、大学に行くかといういうことが求められています。


今年は、さすがに県も「キャリア教育推進費」という項目をを作りました。

これは、大きな一歩です。県が、一人の指導主事のワガママを聞き入れたのですからね。しかも、県の政策として位置づけたのです。一人の指導主事の想いは県を動かすことになりました。すべての事業がマイナスシーリングが懸る中、キャリア教育推進費という項目は、前代未聞の「新規事業」として数百万の予算をいただけました。


そして、県議会でも知事が「本県ではキャリア教育を推進し、本年度はキャリアカウンセリングセミナーの実施を通して、キャリア教育に精通した教員の育成を促進する」と県議会でも公言しました。


一つの想いが、知事発言も誘発することとなったのです。


そして、キャリアカウンセリングセミナー。

素晴らしい。素晴らしすぎる講師の皆さんに多くの教員が感動し、多くの気づきがありました。それは、教員の想いという大きな波となり、教育委員会を県庁を一のみしました。県は慌てて、キャリア教育の推進を県の命題にすえました。就学前からの取り組みを推進するために、「生涯学習課」に大きな枠組みの設計を指示しています。商工労働部もキャリア教育での子ども達の発達支援を支持しています。


3年前に、県に対して「キャリア教育が必要です」と提言した時、細波だった想いは、いま大きなうねりとなり、そしてビックウエイブとして私たちの県に押し寄せようとしています。


一つの「想い」はいまや、県を動かす政策となろうとしています。

しかし、そんなことはどうでもいいことです。こんな、県の政策など知れています。私たちの想いは政治的な要因はなにもありません。


子ども達のために。


ただ、それだけです。そのために私たちは「教師」になりました。県の政策などどうでもいいことです。金がなければできないという問題ではありません。要は、私たちが「気づけるか」「気づけないか」ということです。

キャリア教育を推進していくための土台はできつつあります。後は、私たち教員が、その土台をどう利用するか、どう活用するかということに懸ってきています。


想いの小さな、小さな波を、ビックウエーブにしていくのは現場の先生方です。

キャリア教育。推進したいなぁ・・・・・・。子ども達を変えていきたいなぁ・・・・・。