いよいよ高校生の就職戦線解禁間近!


高校生の就職戦線解禁間近になりました。

高校生の就職支援をしているのは、なにも私ども、教育委員会だけではありません。もちろん、ハローワークの皆さんや、労働局、県の雇用労働政策や民間団体の経営者協会、商工会、ジョブカフェなどなど、いろいろな皆さんが、高校生の就職を支援しています。


私が、教育委員会に来た時これらの団体がそれぞれに高校生の就職支援策を行っていました。教育委員会は教育委員会の施策を、労働局やハローワークはそれぞれに支援をしていたのですね。だから、同じような名前の事業がたくさんありました。


たとえば今夏に実施している「高校生スキルアップセミナー」という私どもの事業も、同じ名前で、同じ時期に労働局も、違う団体もやっていたのです。どの組織も「実績」を上げなければなりませんので、一番条件のいい時期に同じようなことを考えてくるのです。高校生にとっては、何度でもチャンスがあって良いような感じがしますが、非常に効率が悪いのと、いわゆる「お客さん」(高校生)の奪いやいのような状況が起こります。

それと、現場の先生方にも非常に分かりにくいですね。よく始めのころは現場の先生方に叱られました。


「いったいどれに行ったらいいんだ!」

「なぜ、旅費が出ないんだ!!」


という苦情が非常に多かったのです。


でも、なぜ気がつかなかったのでしょう?というか、誰もやらなかったのでしょうか?



話し合いをすればいいのですよね!



そうすれば、いろいろな事業の重複を避けることができるだけでなく、工夫をすることで生徒達にとってもっと、もっと有効な施策の打ち方ができます。それどころか、一緒に事業を起こすことも可能になるのです。1年目の終わりに一同に集まって、来年の事業計画を話し合うという会を実施しました。もちろん、ずべての関係機関が参加してくださり、来年の計画を話し合うことによって、いろいろなことが可能になることを確認できました。


たとえば、夏に重複していた「スキルアップセミナー」は教育委員会が実施し、今までその時期に実施していた労働局は冬に2年生を対象に実施していただけることになりました。そうすることで、2年生の早い時期に意識啓発を行うことができ、3年生で追い討ちをかけることができます。これは、現場の先生方にも生徒にも非常に好評です。企業様に一同に集まっていただき学校の教員と、面談をしてもらうという「求人事業所説明会」という事業があります。これも、私が現場の教員の時にも参加しましたが、参加企業も少なく、しかも薄暗い会場で細々と行っていました。しかも、企業様が学校を訪問してくださるという非常に奇妙な形式でした。


一方、経営者協会が行っている「企業合同説明会」という事業があり、こちらは企業様が生徒達に企業の内容をアピールするという事業を行っておりました。という事は、企業様に何度も足を運んでいただかなければならないわけですよね。企業側にたって考えれば「一緒にやれば良いじゃん!」ということは明らかです。


というわけで、一緒に開催することにしました。そうなると、相乗効果もたくさんあるのです。たとえば、今までは経営者協会の会員さんで私たちの事業には参加してなかった企業様も「ついでに」参加してくださるようになりました。また、学校側も同日に一気に終わるので、何度も来ていただかなくてよくなりました。情報の伝達もスムーズです。ちょっとしたきっかけでずいぶんと変わるものです。


そういう話がどんどん広がって「一回飲みましょう!」ということで、昨年当たりから、高校生の就職を支援している機関の皆さんに集まってもらって一緒にお酒を飲み、事業の反省をしたり、来年の構想を話し合ったり、いろいろな意味で、人間関係をスムーズにしてもらっています。

とにも、かくにも連携です。お互いの人間関係がスムーズなら、少々の問題は「揚げ足」を取るようなことはなく、どちらかというと、フォローをし合える関係になります。


ほんのちょっとのことですが、こういう「大人たち」の連携が、子ども達の就職や将来を明るくしていきます。

今日も皆さん、本当にいい笑顔でした。


ニコニコ笑いあって仕事ができる大人同士の関係!本当に大切です。

あと何年教育委員会にいるのかは分かりませんが、こういう仲間と仕事ができたことを本当に幸せに、誇りに思います。すべの皆さんにありがとうございます。

いよいよこれからです!子ども達の支援のためにますます力を結集しましょう。