人は生まれた瞬間から死に向かっている、とは言ったものだけど、
生きてる間は、少しでもよりよい人生になるよう、努めて歩みたいものです。
私の大好きな祖母が90を過ぎても元気になんでも1人でこなして生きていました。
80歳まで、マニュアルカーを
ブイブイ言わせながら運転していたスーパーおばあちゃん。
祖父が他界した後も、「ずっと住んできた家で、思い出もいっぱい。
1人で心配かもだけど、ここで暮らしたい」と、1人で暮らす選択をしていました。
それでも、自分が死んだ時のことを考え、「何か欲しいものが、あれば送るから言ってね」と、身の回りの物を日々整理していました。
ずっと続けてきたお茶の先生。
重い釜を運べないからやめたいと言っても、人望厚く、離れてゆかない生徒さん。
庭の雑草は毎日自分ですべてとり、
木の枝が伸びると自分で切り、
木に実がなれば、ジャムにして食べさせてくれる。
目垢がつくといけない、といって、
生花も毎日少しづつ手を加えて変えていました。
お正月になると孫達の顔を見に
上京してくれ、
銀座の初売りにゆく!と
張り切って出かけたあとは、
歌舞伎をみて帰ってきたりしました。
そんな元気な姿しかみてなかった祖母が転んでしまい、病院でCTを撮ったら腫瘍が見つかった、とのこと。
いつかは、、とは頭の片隅でおもっていたはずなのに、
全然受け止められない現実。
90過ぎなので、長く生きた、といえばそうなのかもだけど、
もう一度、元気な祖母の姿をみたいと思ってしまう。
夏の旅行を考えていたけど、
お見舞いにいかなければ、とも思う。