今日は、著書のご説明に関連して、少し石井紘基の昔の様子について書かせていただきたいと思います。

管理人は、当時のことを伝え聞いている部分も多いですので、多少の違いがありましたらお許しください。




石井は、学生運動で国会突入組の先頭にいましたが、その時国会議員たちは皆姿を隠して、安全なところにいました。
そんな中、たった一人、放水を浴びながら学生たちの前に立ちはだかった国会議員が、江田三郎でした。
石井は、その姿に感銘を受け、その後江田三郎議員の元に行ったと聞いています。

江田三郎議員は、社民連(社会民主連合)を結党して間もなく他界され、石井はその思いを自分が引き継ぐと決意したようでした。

しかし、石井の熱い想いは叶わず、その後は裏方として息子さんである江田五月議員と共に長年、公設秘書や事務局としての仕事をしました。江田三郎議員の遺志を胸に抱きながら。

ある時石井は自分の父親から「自分が議員になるか、秘書を辞めるか、どちらかにしろ」と言われたと伝え聞いています。

父親は化学者でありましたので、政治の世界には裏側があり、ブローカーのようなことをやっている人もいるというような先入観などがあったのかもしれません。
石井が、その中に長くいすぎたことを危惧していたようにも伝え聞いています。

或いは学生運動などでリーダーとして活動していた石井を見てきた父親はきっと、親の目線から、石井の本来の良い面や持ち味を発揮出来ていないと感じていたのかもしれません。石井の目を見て、何か憂いを感じたのかもしれません。

明治生まれの父親は、とても先進的な考えも持ち合わせた人物だったようです。
息子を想う気持ちが、本気の言葉となり、石井の心を突き動かしたのかもしれません。

石井は、自分が政治家になることを選び、選挙に立候補しました。

この時は中選挙区制でした。石井は社民連から世田谷区で出馬したものの、惜しくも次点にて落選しました。

その出馬の際、石井が国内で初めて執筆し出版した著書が、この「つながればパワー」です。1988年のことでした。


著書には、自分がソビエト社会主義共和国連邦を見てきて思ったこと、官僚制社会主義批判についても触れています。
日本が同じ官僚制社会主義国家であると気付く前のものになります。

当時から、税金が国民のために使われているか、公正な社会に向けて書いていたり、お金と政治の関係についても書いています。
その中、「人間のための政治は勝つ」と書いているところが印象的です。
石井の政治の原点が垣間見れる本だと思います。
「つながればパワー」というタイトルも、どこか現代の私たちへのメッセージにも思えて参ります。


話が変わりまして

当時、この本を読んで、石井のところにやって来て下さった方がいらっしゃいました。
現在、明石市長をされている、泉房穂さんです。
泉さんは、東京大学を卒業され大手テレビ局に勤務されていましたが、辞めて石井の元で働くと言ってくださったそうです。

まだ議員になってもいない自分のところに来てくれると言ってくれたことに感謝しながらも
石井は、「それは勿体ない。君のような素晴らしい人は、まず弁護士になるといいよ。弁護士として人を助けながら、ある年齢になったら選挙に出ればいい。大臣を目指したりすることも考えれば、そのくらいの年齢には選挙に出馬した方がいいよ。政治だけで食べていこうとすると、やりたくても出来ないことがあったり、願わないことをやらなくてはならないこともある(落選のリスク、経済問題を含めての話と解釈しました)。だから、弁護士になって、(生活の基盤をつくり)人助けをして色々な経験を積むといいよ」というような内容だったと、後に聞かせていただきました。
当時は、まさに選挙に出馬するのに途方もないお金のかかる時代でした。

泉さんは、その通りにされました。
弁護士になられて、その後、不思議にも、石井と入れ替わりに国会議員になられました。
泉房穂議員の国会での初質問は、魂の叫びだと、同期の若手議員らも胸が熱くなり涙したと言っていました。
また、法案を作る量とペースも、すごかったと同期の議員の方が話しておられました。
野党内では、当時、若手が議員立法などを作成しお膳立てし、当選回数の多い議員の名前で提出したりしていたことが多かったそうです。その議員立法を当時最も多く作っていたのが、泉房穂議員とその仲間の方々であると、元同僚議員の方から伺いました。

また、泉房穂さんは落選中も、弁護士として活躍されておられました。



色々なドラマがありました。


あまりに古い本で、もちろん刷りきり絶版ですが、少しだけ新品の在庫が倉庫に眠っております。倉庫に眠っておりましたので
スレはありますが、新品です。


ご希望の方に、数冊販売させていただきます。

今回もPayPayフリマです。


数が僅かですので、複数のご購入には対応出来ませんが、1冊づつ3回出品させていただきます。
定価(消費税)、梱包料、送料、フリマ手数料込みの価格になります。

4月5日
4月6日
4月7日

20時より


今回このブログをご覧になられていなかったり、ご都合のつかない方々のために、またしばらく経って少し出品しますので、ご安心ください。その時は改めてご案内いたします。

よろしくお願いいたします。