疑問 | 秘密の35年☆赤い糸の行方

秘密の35年☆赤い糸の行方

何度別れても、切れることのなかったふたりの糸。二股だったときも、彼が「あの人」と結婚してしまったときも、わたしが海外で暮らし始めたときも。音信不通6年、14年ぶりの再会から、再び動き始めた恋。国境を越えた超遠距離・婚外恋愛。

<「苦手」の続きです。>

彼からだ。

よかった!

こちらからかけ直さないですんだ。



ほっとしたのと
声が聞けたのが嬉しくて、
挨拶もろくにしないで
本題に入ろうとした。

「ねぇねぇ、今日ランチ出来る?」

「え…? う、うん…」

なんか歯切れの悪い返事だな。

もしかして都合が悪いのかな。

雑音が聞こえるので、
静かな場所ではなさそうだ。

どうやらまだ通勤途中らしい。

勝手に解釈して
会話を先へ進ませようとしたわたし。

すると彼から予想外の質問が
飛んで来た。



「あの…。誰…?」



え。

わたしだってわからなかったの?



「ゆりなだけど…?」

「電話に出たら、
最初に名乗らなくちゃダメでしょ」

「あー、ごめんね」

彼にたしなめられてしまった。



このときは深く考えずに
話を続けたのだけど、
電話を切ってから思うことがあった。

確かに彼の言う通りではあるのだけど、
こちら側としては、

「携帯にあたしの番号
登録してないの?

画面に名前は表示されないの?」

と聞きたい。



そう言えば過去にも何度か
待ち合わせの場所に
彼から携帯メールが届いて、

「電話番号が見つからないから教えて」

と言われたことがあったっけ。

最近、新しい携帯に変えたこともあって、
登録してないのだろう。



登録してない番号なのに、
すぐに折り返してきたというのも
不思議だった。

知らない番号でも
大事な電話がかかってくることが
よくあるっていうことかな。



もうひとつの疑問は、
誰と話しているのかわからないのに、

「ランチ出来る?」

と聞かれて、迷いながらもOKするか?

しかも相手はオンナなのに。

ま、こっちも親しげに話しかけたから、
誰か知ってるひとだと
思ったんだろうね。

職業柄、女性と一緒に
出かけることなんて
いくらでもあるのだろうから、
納得の範囲か。



で。

肝心のランチデートだが
一度は「いいよ」と言われたのに、
ダメになった。

理由は今朝はちょっと遅めの出勤で、
まだ会社に着いてないということ。

さらに午後イチで来客があるので、
あまりゆっくり出来ないと
いうことだった。



勇気をふりしぼって(大げさだけど)
電話したのに、
出鼻をくじかれた感じ。

電話では明るくふるまって

「わかった」

と答えたけど、なんだかもやもや。



それからいくらもたたないうちに
メールの着信音がなった。



あれ? 彼からだ。

どうしたんだろう。

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