信条はケセラセラ


ヾ(@^▽^@)ノ皆様、蒸し暑い今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
私といたしましては、忙しい一週間がようやく終わり、やっと、一日息抜きができるので、うれしい限りです。ようやく、胃痛も治りつつあります。

さて、今回ご紹介いたしますのは、佐藤愛子先生のこの本です。ヽ(*'0'*)ツ
『日本人の一大事』(佐藤愛子著/集英社文庫/419円+税)
2004年11月海竜社から出版された、同名書籍の待望の文庫化です。

さすが、愛子先生、今回もいいこと言ってくださってます。

一部、私の気に入ったところをご紹介しますと、
①137ページの、「精神性の基本となるもの」について。
②「佐藤さん、苦しいことがきた時に、そこから逃げようとするともっと苦しくなりますよ。いっそ苦しいことの中に座り込んでそれを受け止める、その方がらくなんですよ」(144ページ)
③「目先の安楽、慾望の充足、便利、快適を目指している進歩・・・によって、人間の中で磨滅消滅していくものがあることに気がつかない。文明の進歩が人間を退化させている。」(159ページ)
④「自然にわかっていくのがいいんです。「体得」ということはそういうことです。」(184ページ)
・・・などなどです。
いやー、流石としか言いようがないですね。私がとやかく言う必要はないでしょう。

そして、最近の事柄との関係で、ちょっと気になったところとして、
「なぜこんなに子供を早くおとなにしようと考えるんだろう?」(190ページ)
「ものごとの判断を感性だけでやられてはたまったものじゃない。経験によって培われた洞察力がなくて、判断が成り立つわけがないのだ。」(191ページ)
まあ、うがった見方かもしれませんが、成人年齢を18歳にしようとする流れや、裁判員制度が始まった今日、考えさせられるところがあります。(但し、愛子先生は、18歳は「大人」と考えておられるようです。157ページを見よ。)

ところで、文庫版後書きにうれしいお言葉がありました。
愛子先生は、「エッセイより、小説の方が書くのが好きだ」というようなことをおっしゃっていたと記憶していますが、このことを聞いて愛子先生のエッセイが好きな私は、非常に残念に思っていましたし、お元気がなくなっていってるのではないかと心配もしました。

と、ところが・・・、今回の後書きで、
「ここをどう踏んばるか、どう生きるかに日本の命運がかかっている。それを思うと、緊褌一番・・・そういう気持ちで頑張らねば、と思い決めた。どんなふうに頑張るか。・・・次作を待たれよ。」

お、おー!


こ、これは、愛子先生節を快刀乱麻、ご披露なされるのか!
すごく楽しみです。!!(エッセイじゃなくてもです。まあ、エッセイを期待しますが。)

乞う、ご期待!!!ペタしてね