兵糧攻めとは、敵の食糧補給路を断ち、兵糧を欠乏させることによって打ち負かす攻め方のことである。
一昨日の早朝、ふとしたことで嫁さんと喧嘩をした。
その後嫁さんは終日寝室に引きこもり、トイレ以外に出てくることは一度もなかった。
当然、ご飯など作るわけがない。
俺一人で何かを食うのは気が引けたので、何ら食べ物を口に入れることはなかった。
これは嫁さんも同様に、何も食べていない。
兵糧攻めと言うか、ハンガーストライキとも取れる行動を取られた。
これはその翌日の、昨日も続いた。
昨日は娘がいたのでまだ救われたほう。
嫁さんと娘と二人だけの会話が俺の目の前で繰り広げられる。
平たく言えば、俺は「無視」されているのである。
でも娘は比較的中立的な立場を取っているので、俺からの問いかけなどにはすべて答えてくれた。
まさに娘は俺と嫁さんとの間で「板挟み状態」になっていた。
その間俺と嫁さんとの会話がないのはもちろんである。
いつも夫婦喧嘩をすると娘が間に入り助けてくれていた。
そんな娘は今月末に関東へ引っ越しをする。
もう間に入ってくれる人が居なくなってしまう。
俺も意地になり一昨日、昨日と、何も食べることはなかった。
だがさすがに今日は限界に達し、3日間ぶりに「米」を食った。
いや~『女の意地』も、もの凄い物があると再認識した次第である。
かくいう今現在も、嫁さんと和解が取れていない。
これは肥満体質の俺へ対しての『兵糧攻め』なのであろうか。