3週間のチリからオーストラリアへ帰って来ました。
15年前、27歳で恋人だったダーリンと行ったチリと、今回42歳。酸いも甘いも知り、家族を持った私が見たチリは、全く違う物になりました。
27歳の時は、ダーリンと二人。行きたいところへ行き、食べたい物を食べ、お互いだけの事を考えれば良かったんです。お金がなくとも、貧乏旅行も、恋は盲目で楽しかった。
今回は、その時よりも経済的には良くなっているはずだけど、正直、食べたい物も、行きたいところもなかった。
なんだろ、このテンション。
弟夫婦の洗礼を受けたり、遺産相続だったり、どこに行くにも危険だったり、行けたとしても、ダーリンのママが歩くのがやっと。
ダーリンもテンションは低かった。
今、考えると
ダーリンはチリにお別れに行った。
みたいな。
チリの人は、気づいてるんだか、気づいてないんだか。
ダーリンと良く話すのが
High Societyを気取る。
という文化があって、お金持ちや地位の高い人や地位の高い職業など、どうやら、気取った話し方をして、普通の人とは話し方も違うらしい。
弟夫婦もこの、High Societyな話し方をするらしい。笑
だせっ。
南米の人と話すと
Take an advantage
という言葉も良く聞く。
私から見ると
なんでそんなに人と比べて
どっちが上かを決めたがる?
と思ってしまう。
オーストラリアにいると、良くも悪くも
人の事なんて、正直何も気にしない。
そこらでウロウロしてるTシャツだるだるなじじいと話してたら、すごくお金持ちだったとか
取引先のオーナーは、中学校も行ってなかったとか
あずさのクラスには、レズビアンの両親がいるとか
見た目とか経歴とか、教育とか気にしてない。
オーストラリアだからこそていうのもあるんだけど
チリの
私はあなたより上
という文化、ダーリンは苦手だけど、私も苦手かもしれません。
チリでは、社会的地位やステイタスを気にするので、農学者といえば、ピカピカの靴にスーツを着て、オフィスで働くそうです。
ダーリンは、びっくりするくらい汚い格好で、自分でなんでもやる農学者。穴の空いた服着て、メカニックも、穴掘ったりもする。
そんな農学者はチリには、いない。
ボロを着てても心は錦。
という文化はチリにはなさそうだ。
だから、ダーリンもチリは合わなかったと思います。
そういう意味で、残念だけど
今回、チリにお別れを言いに行った感じがします。
なんだか、モヤモヤの残るしっくりこないチリ旅行でした。
あずさは、アブエラ(おばあちゃん)に会えたのが一番嬉しかったけど、
WORST HOLIDAY EVER
だったそう。笑
オーストラリアに帰って来て、大きな庭というかファームと青い空、動物いっぱい、植物いっぱいのスイートホーム。
チリ人ダーリンと日本人の私ですが、ここが我が家と再実感しました。