2007年6月15日(金)


こちらも、当時私が書いていた日記を

そのまま転載しています。


救命センター

ここで気持ちを書いたり、友達とメールしたりしてると、

自分の気持ちが冷静に見えて、少し落ち着ける気がする。

それと、何より、友達からの励ましで、随分気持ちが救われてる。


私は、ここに気持ちを書き込んだりして、間接的にでも人との対話が持てるけど、

夫は1日、私以外の人とは、お医者さんと看護士以外、

喋る事もないやろうし、もっと辛いやろうな。



今まで、日中、何もなくても、1日に何回も、

くだらない事をいちいちメールしてきたり、電話してきたりしてた人だから、

今は何もなしで、ヒマやろうし、考え込んだりもするやろうな。



昨日、夫の姿を見て、ずっと「私はどうしたらいいの?」って、

自分の悲しみと不安でいっぱいだったのが、

私より夫の方が不安で辛いんだって気がついた。



私も夫の前で涙を見せないように、いつも通り笑って、

バカ話をするように頑張ってたけど、

夫の顔を見て、この人も私に会ってる間は涙をこらえてるんだって分かった。


毎日夫には手紙を書いて、持って行ってるんだけど、

それとは別に、夫も暇つぶしに何か書けるように、

交換日記みたいなノートを作った。



夫からの返事の日記は、「辛い思いをさせてゴメン」とか、そんな言葉ばっかり。


なので、自分の気持ちは少し封印して、

夫を励まして、元気付けて、安心させてあげよう。



夫には頼ってばっかり来たから、実際、家のことも

何をどうしていいのか分からないことばっかり。


でも、今日からは気持ちを入れ替えて、夫と子ども達の支えになろう。
うん。がんばろう!



実は、夫が入院してから、超パパっ子だったミーの様子がおかしい。
急に黙り込んでしまったり、暗い部屋に一人で座り込んでたり。
泣いたり、喚いたりはしないけど、悲しそうな顔をしてることが多い。



毎朝、起きてすぐに、家の中をグルっと一回りしてから、

私を起こしに来て、「パパ帰ってきた?」と聞いてくる。

夫が入ってるのは、救命センターなので、

12歳以下の子どもは入室禁止なので、会いに行かせてあげられない。

毎日夫の写真を撮って来て、ミーには見せてるけど、それだけじゃどうしようもない。



無理を承知で、明日のミーのお誕生日だけ、

5分でもいいからミーを夫に会わせて貰えないか、

看護婦長さんとお医者さんにお願いしてみた。



夫は絶対安静の寝たきり状態なので、車椅子での移動もダメだし、

センターの入り口まで来てもらうこともできない。

でも、お誕生日だし、特別に数分だけ、ミーも中に入れてもらえることになった!


「明日はパパに会えるよ」と伝えると、ミーは今日はすごく元気に幼稚園に行ってくれた。ちょっと安心。


夫もミーもJも、明日顔を見て、少しでも元気になってくれるといいな。