夫の病気について、
当時、主治医から何度も説明を受けて、
手術前にも説明を受けて、書類にサインをしたんだけど、
実際、私もパニくってたので、ちゃんと分かってませんでした。
後に、落ち着いてから聞いて分かったこと。
夫の大動脈解離は、単に解離を起こしているだけではなく、
すでに大動脈瘤が破裂してました。
その為、大学病院の心臓血管外科の
教授・助教授陣が集まって、どうするのが最善なのか、
何度も話し合いが行われていたそうです。
手術の日がなかなか決まらなかったのも、
教授、助教授、主治医などなど、
心臓血管外科の医師5名が手術を担当するため、
5名全員の都合をつけないと、手術ができなかったかららしい。
後になって、夫の病状がとんでもなく悪く、
大きな手術だったのだと思い知らされました。
夫はとんでもない痛みを耐えながら、
日常生活を送っていたってことも思い知りました。
大動脈瘤が破裂すると、
通常は痛みに耐えられず気を失うことがあったり、
そのショックで亡くなることがあるそうです。
夫は、痛みに耐えていたのももちろんなんですが、
破裂した箇所が、内臓などが寄り集まっている場所で
それらの臓物に、破裂した箇所が圧迫されていて、
他への流血を防いでいてくれたそうです。
主治医いわく、
「もうこれは、ご主人の生命力の強さです」
とのことでした。