人間は、
空気という気体の中で生活をしている。
そして人間の肉体は、
70%の水で構成されている。
体内の水は、
細胞外に1/3、細胞内に2/3が含まれている。
人間は毎日2.5リットルの水を、
飲用水や食品から摂取している。
その食品の約70%が水分。
つまり、
人は水を食べている…
と言っても過言ではないだろう。
空気と同じように、
水自体には栄養もカロリーもない。
けれども、
やはり空気と同じように、
水が無くなると人は生きて行くことができない。
そして体内の水分が、
40%以下になると人は死に至る。
空気も水もなくてはならないもので、
即、人の生死に直結するのだ。
特に水は、
とても不思議な両極の性質を持っている。
水で火を消したり熱を奪ったりする反面、
水素と酸素の火を燃やす元素で成り立っている。
この両極の要素があるが故に、
細胞の新陳代謝や、
良い加減での発熱(36.5℃)システムも保っていられるのだろう。
水は目に見えない透明な物質でありながら、
生体にとっては重要なエネルギーなのである。
さて現代において、
水不足で死ぬ日本人は皆無だ。
しかしながらお風呂や海、
川で毎年3,000名が溺死しているのは皮肉な数字だ。
水溶性の誤嚥性による窒息死などを入れたら、
それこそ数万人に上るだろう。
生命にとって必要な水なのに、
入るところを間違うと死の危険性を伴う。
まさに両極な存在だ。
さて、中世のヨーロッパの貴族は、
毎日200ℓの水を消費していた。
現代の日本人も、
毎日平均200ℓを使用している。
もし、
世界中の人が水を一人一日200リットル使用しても、
8億日(219万年分)の水がまだ地球上に存在する。
しかもこの数字は常時、
水が気化(蒸発)して雲になり、
雨になってまた水を補充するという水特有の、
《循環の法則》を計算に入れていない。
この水の《循環の法則》が働かなくなったとしても、
世界中の人々が219万年分も生き続けられる程の、
潤沢な水がこの地球上にあるという意味だ。
つまり、
地球から永久に水が枯渇することはない。
大気圏の中で常に循環しているからだ。
たとえ世界人口が100億人になったとしても。
私は彼らが強引に人口削減しなくても、
水の大自然の摂理から見て、
自ずと人口調整されるものと思っている。
実際に日本も、
2009年から人口は緩やかに減少しているのだ。
(※少子化対策は別問題として)
豊富な水が地球上にあるからと言って、
無駄に使って良いという訳ではない。
地球には、
142京トンの水があり淡水は1京トンだが、
水道や井戸水に関わらず、
実際に直接飲むことのできる水は限られている。
水が作り出す生産物を別な角度から見ると、
『仮想水』という概念がある。
小麦1Kgを生産するのに、
生育して食べられるまで2,000倍(2トン)の水が必要。
たとえば、
日本パン公正取引協議会での1斤のサイズは「340g以上」と定められているが、
日本の尺貫法で1斤は「約600g」だ。
つまり、
食パン1斤で約1トンの水が必要になるわけだ。
もう少し例を挙げよう。
米1Kgでは3,600倍(3.6トン)、
鶏肉1Kgでは4,500倍(4.5トン)、
牛肉1Kgでは約20,000倍(20トン)の水が必要だ。
私たちが、
米を毎日100g食べると仮定すると、
360ℓの水を消費していることになる。
300gのステーキを食べたら、
なんと6トンの水の消費である。
言い換えたら、
それだけ水のエネルギーを摂取していることにもなる。
人は水だけで生き続けることはできないが、
膨大な量の水によって育まれる栄養素で生きることができるのである。
その栄養素の核となるものがミネラル。
つまり、
ミネラル無しで人は生きて行けないということになる。
余談になるが、
人間が水中に曝されると次のような物理的な影響を受ける。
(1)熱伝導率
空気も水も自由に形を変えることができる“流体”である点は同じだが、
通常の温度と圧力の範囲内では、
前者は気体、後者は液体であって、
その物理的性質は大いに異なる。
密度は、
水が1㎝²当り1gであるのに対し、
空気は水の約820分の1だ。
※水=1気圧4℃で最大の場合、
空気=1気圧15℃の標準状態の場合。
また比熱は、
水が物質中最大で1g当り1calであり、
空気は0.24、
熱伝導率については、
空気よりも水の方が数百倍高い。
※熱伝導率の単位は、[W/m℃]で、
静止空気での自然対流で1~20W/m℃、
空気の強制対流で10~250W/m℃、
水の強制対流で300~6,000W/m℃。
従って水中では、
体温が高くても周りの水の温度は容易に上昇しない。
反対に熱伝導率が大きいために、
体の体温が急速に奪われたりする。
※水に対して熱放散が大きい。
海女さんのように、
長期間水中にいる職業の人は、
水に熱を奪われることに対して防衛する能力が備わっている。
言い換えれば、
寒冷ストレスに対する身体の適応力が増加するわけだ。
また、
一定時間の身体の冷却の度合は、
身体と周りの温度との差に比例することが知られている。
従って、
24℃以下の水温の場所で水泳を行う場合は、
体温の低下が急速で、
消費エネルギーも大きくなる。
よって暑いからと言って、
冷たい水ほど溺れやすいという事になるので、
いきなりの川や海での入水は注意が必要だろう。
(2)浮力について
水中では陸上と違って、
身体が排除した容量の水の重さだけ浮力を受け(アルキメデスの原理)、
その分、
身体の重量は軽くなる。
※例)溺れたら水の中でおしっこが有効?w
人間の比重は、
肺内に空気を吸った状態で約0.95であるために、
身体全体の緊張さえ取れば、
慌てない限り人間は本来浮くものだ。
もちろん「金槌タイプ」のように、
各人の体型や体質によって浮力は多少異なるが、
原則的には肺内の空気量を増減することによって、
自分の身体の比重を調整して受ける浮力を変えることができる。
(3)水圧について
水の密度は1g/mlと空気に比べてはるかに大きく、
水中ではその圧力が身体に大きく影響する。
パスカルの圧力の原理によって、
水中の身体は深さに応じて均一な水圧を受ける。
例えば空気中では1気圧であるものが、
水深50cmでは1.05気圧、
水深1mでは1.10気圧の水圧を受けることになる。
さて入浴は、
通常30~50cmの水深で仰臥位(あおむき)で入るので、
身体は0.03~0.05気圧だけ余分の圧力を受ける。
特に胸郭ではそれが著明に影響し、
吸気の際に胸郭を広げる動作が、
水圧により抵抗を受けるため、
一種の《努力呼吸》を行わなければならない。
これが肺の周りを含む筋肉を鍛えることになり、
実は入浴はシャワーと違い、
とても有効なトレーニングになるのだ。
※誤嚥性肺炎やウィルスによる窒息等のトラブルを防ぐ。
(4)入水する効率について
水の中での運動機能の効率は、
水に入る前の仕事に対して、
消費したエネルギー量の差によって求められる。
当然ながら、
水中の方がエネルギー消費量が高い。
運動に要したエネルギーは、
エネルギー代謝に利用される酸素消費量から求める。
60分間の運動で消費するエネルギー量を換算すると、
ゴルフでは292Kcalに過ぎないのに対して、
簡単なジョギングでは1472Kcal、
水泳の自由型では2992Kcalという値になる。
逆に、
同じ100Kcalの消費に必要な時間は、
水泳で1~2分で良いわけで、
他の運動と比べて水を用いた運動は、
極めて短時間で効果が得られるという利点がある。
つまり、
ダイエットに最適なスポーツとは、
水泳または水の中での歩行に勝るものはない。
しかも、
水を用いた運動では、
交通事故や捻挫などの障害を引き起こさない利点もあるw。
つまり、
効率よく健康な生活をするには、
ジョギングよりプールを利用した方に軍配が上がるだろう。
そしてプールよりも忘れてはならないのが、
お風呂の活用である。
毎日39度のお湯に20分以上入浴すると、
ジョギング等の運動をしなくても、
それ以上の健康を維持できるのだ。
これを「アクティブヘルス」に対し「パッシブヘルス」と言う。
※体を動かさない静かな健康法という意味。
また、
エステティックサロンで行われているのが、
タラソテラピーという、
お風呂に入るだけで美しく健康になる療法だ。
この入浴に「鉱泉浴」を入れたら、
至福の温泉タイムだろう。
これこそ、
出不精で運動嫌いな私にとって、
入浴とは最適な健康法である。
外で運動するのと違って、
熱中症にもなりにくい。
今の暑い時期に鉱泉浴を入れると、
入浴による運動効果の他に…
1.ベタっとした汗からサラッとした汗に変わる。
2.体臭がしなくなる。
3.疲れが取れて夏バテしなくなる。
4.朝まで熟睡できる。
5.スッキリした目覚め。
6.汗をかいても下着が臭わない。
7.代謝が活発になる期待。
8.温熱効果によるヒートショック・プロテインが期待。
9.自己免疫力の俯瞰が期待。
10.風邪やウィルスに対するリスクと戦う力が期待…等など。
※ほとんどが個人的感想ですw。
しかも、
初めて入られた人にはショックな出来事が!w
※アメブロで「鉱泉浴」で検索するとたくさん出てきますよー。
まだこの経験のない方には、
約3日分の鉱泉浴サンプル100mlもあります。
他の使い方は下記を参考に。
↓ぬるま湯ミネラル健康法