誰にも侵害されることのない人生の目的【HN5】

HN5は基本的には「欲求のアーキタイプ」という風に考えることができます。

なぜ「原型」とわざわざ言うのかというと、これをもとにしてもっと現実的な夢を描いたり、あるいは現実の生活を構築して行ったりするので、この欲求のアーキタイプが全ての根源になっているからです。根源的な欲求、という風にも言えますね。

アディーはこのHN5を最も大切なものとして位置付けています。

しかし実際に鑑定をしてみると、HN5のことについてはあまり自覚がない、という人が大体半分ぐらい。

まぁ私のところに来るお客様の中で、というカッコ書きがつくので正確な統計的数字ではありませんが、割と多いなというのが私の印象です。

なぜこのようなことが起きるのかと言えば、単純に生きているうちにいろいろなものに影響され、それは世間的なこと、親兄弟、あるいは友達やパートナーといったたくさんの人や環境に揉まれるうちに、どうしても目先の、そしてこの人たち全員が「それ、いいね」と言ってくれそうなことに自分の欲求を押し込めるからでしょう。それが悪いと言っているのではありません。

しかしあまりにもHN5からかけ離れたことばかりをやっているとある時突然、「私は一体、誰を生きているのだろうか？」という気持ちになるものです。人に合わせて生きているという感覚があるわけでもなく、と言って自分の欲求が何なのかだんだんと不明瞭になってくる。ある程度人生を生きていくことに余裕が出てきたとき、「これでいいんだっけ？」という疑問が出てくるのは至極当然のことと言えます。

その時に、HN5を見直してほしいのです。

すると、今まで忘れていたことや、「だからこういう風に進んできたのか」ということが明確になる感覚があると思います。

そしてそのために、今まで環境や周囲の人間に合わせて円滑に人生を営んできたのだということが分かるかもしれません。

無駄なことは何もなく、彼らは本人の欲求を押し込めにやってきたのではなく、単純にその欲求を叶えるための手段を教えてくれていたり、考える時間を与えてくれただけなのでしょう。

こうした自覚を持って初めて、自分の人生が回り出すと言っても良いかもしれません。

お金がほしい、人気者になりたい、リッチな暮らしがしたい…

色々な欲求があって、これらは現実的なことを何一つ加味しない状態の、本当に純粋な…それでいて割と下衆なｗ願いだったりします。でもそれこそが、現実を生きていくための原動力になります。どこかで自分の人生をあきらめないための、砦になっているんですよね。

このHN5で「生涯現役タイプですね」という人もいます。でもこれを言うと大体の人は「えっ…嫌なんですけど」という反応を見せます。まぁ、それはそうですね。だけどそれは、プレイヤータイプ、つまり自分で満足のいくように作り上げていきたい欲求の表れでもあります、というと「あぁまぁ…それは確かに」となるんですよね。参加者であり遊ぶ人であり、自分がやりたいからやる、その単純な動きがあることで「自分の人生を生きている実感」が湧く人だと言えます。