ジジは13歳の高齢、
胆管炎の持病もある、
検査そのものよりも
麻酔が心配なことを伝えると
血液検査は細かな項目でチェックし、
例え 血液検査で問題ないとしても
心臓に疾患があったら危険なので
エコーと胸のレントゲンを撮り、
心臓のチェックもしてくれることになった

この子をお願いします
検査を進めて下さい
と、お願いした

4.8kgの重みを感じない
空っぽのキャリーバッグを肩に掛け
病院を後にし、駅へとひとりで歩いた…

それが日曜の夜、7時近くになっていた



検査は火曜の昼過ぎから始まる
何かに備えて緊急の連絡先も聞かれた
費用はT市よりも少しお安く、
【20~250.000円】。
しかもMRIが加わり、
入院費も含まった額だという。

(CTは鼻水さえも写し出してしまう、
MRIのほうが確実にピンポイントで
悪い箇所が見つけ出せるのだという説明だった)

きっと うまくいく、
大丈夫!

お洒落な外観の立派な建物。
自動ドアを入ってみると
外観とは違い、小児病院か?と
思うようなカラフルな内装。

入院中のペット(わが子)に
面会に来る方が かなりいらっしゃる
後から聞くと、
診察時間帯であれば
いつでも面会は可能なのだそう。

呼ばれて入ると、
受付時に記入した問診票に沿って
質問をされて それに答えていく。

「結論から言うと…」

やはり そうなんだね、
鼻の骨の癌。いわゆる、骨肉腫。
鼻腔癌てやつだね。

必要な検査があげられていく
T市の時と同じように。
ただ、T市と違ったのは
なぜ必要か、なにが分かってくるのか、
分からないことや、
思うことがあれば何でも言ってください
オーナーにとって 分かりやすい説明と
一緒に進めていってくれるところ。

キャリーバッグからジジを
院長先生 自らが抱き上げて
ちゃんとジジの顔をよく見て
触診して
目と鼻の様子、口の中も診てくれた
抱き上げた時、
「苦しそうな息してるねぇ、
これは良くない呼吸だねぇ」
肩越しのジジの呼吸を聞いて
院長先生は言う。
診察台に乗ったままのジジを
自分側に寄せ、
両腕で囲い込むようにすると
ナデナデしながら
院長先生の話しが続いた。

ジジ~、
「助けてくれよォ」.って
困り顔で顔をコッチ向けるの辞めてよ
話しが入って来なくなるよォ

ここなら
安心して 信頼して任せられる!
そう思った瞬間だった

T市の病院は お盆休みの頃でした
ジジには食欲や睡眠をしっかり取り戻して
体力回復に努めてもらい、
次の病院探しを始めました。

2件目の病院、
K市にありました。

公共交通機関でも簡単。
車なら半分くらいの時間。
ジジの疑わしい病気にも特化している

電話連絡すると
翌日の午後診療の1番が予約可能だという。
紹介状も不要だと。
即、その時間に予約をお願いした。
「食事制限することもなく
普通に連れてきて下さい」とのこと。


ワンちゃんですか?
ネコちゃんですか?
ネコちゃんのお名前は?
年齢は?
男の子ですか?
女の子ですか?

男の子、女の子… 好印象!


紹介された病院はT市にあり、
自宅から通院するには
少し遠すぎる病院でした

今まで処方してもらっていた
目薬、点鼻薬、内服薬を
かかりつけ医に貰いに行きながら
T市の病院の
検査見積書を持って相談に行きました
「検査費用については妥当だけど
若干、余計なものが含まれてるね」と。

日帰り検査
血液検査、レントゲン、CT、細胞採取、

病理検査…  総額で 【270.000円】

T市のその病院で
おおよその費用の見当はついたので
今後、通院しなければならない、
緊急時でも何とか行ける距離、
ジジに考えられる病気に特化した病院、
そのあたりを考えながら
次の病院探さなければなりません

かかりつけ医のY病院の先生も
「どこか見つけたら すぐ行けるように
レントゲンのDiscを焼いてあげるね
紹介状が必要ならば
電話くれれば すぐ書いてあげるから」


ジジが来る前、
ハムスターを飼っていた時に
助けてあげられなかった命…
出血で赤く染まった身体を綺麗にして
薬の空き箱を用意してくださったり
後日、「お悔やみ申し上げます」という

メッセージと共に
ブルー系のアレンジメントを
お花屋さんを通じて送ってくださった先生


ありがとう

ジジにゃん…
長いこと 頻繁なくしゃみと
右目だけからの涙が止まらず、
かかりつけ医に通院しておりました

長く診て頂いてる先生から
「ジジちゃんは鼻が黒いから 分かりにくいけれど、時々ティッシュで鼻を拭って 

鼻血がないか気をつけて観ていて下さい」と
注意点を教えてくださったので
要観察の状態でした

8月の初旬、くしゃみの際に
霧吹き状に鼻血が飛び、
急いで電話をしたところ
すぐに来院するようにとのこと。

レントゲン撮影をしてもらったところ、
なだらかであるはずの鼻の骨が
変形している、溶けていると。

連携の取れる
設備の整った病院を紹介していただき、
すぐに予約を取り
レントゲンデータを持って行ってみました

症状から必要な検査の説明を受けました
首の後ろの毛を刈り、
そこから血液検査をすると。
いずれ 毛は生えるものなので構わないけれど
血液検査すら 麻酔をかけてからだと言う

ちょっと 待って

13歳…
胆管炎の持病…
麻酔は大丈夫なのか!?
初めから検査ありきだったんだ、
だから 前夜22時以降は食べさせないでと


ジジ、ごめんね

ゴハン食べたがってたのに

「なんでくれないの?」って思ったよね

こんな遠くまで連れ回されて

ドキドキしただろうし

疲れたよね


本当に ごめん

おウチに帰ろう