間があいてしまいましたが

10月 17日 月曜日
ジジ 享年 13歳
永眠いたしましたことを
ご報告させていただきます



鼻腔癌と診断を受けてから
全身麻酔にて
放射線治療を受けておりました

全6回のうち、
5回目まで頑張ってくれました

自宅からタクシーで
およそ40~50分

月曜と木曜の週2回

朝は 水も食事もダメで
9時までには病院に入り、

午後の診療時間の最後のほうに
迎えに行き、

帰宅後 すぐに ノドのチューブから
流動食をあげる訳にも行かず、

22時以降から
お水を少量ずつから始めて
吐いたりしないか様子をみて

24時頃に やっと流動食で
お腹を満たして やっと眠れる…

本当に
よく頑張ってくれました




火曜日には
御遺骨となって
今は 自宅にて
ゆっくり休んでもらっています

ジジのためにお花を送ってくださった方、
Instagramにて 応援、
励ましのお言葉をくださった方、
そして このblogにて
絡んでくださった方々、
ジジを可愛がってくださり
とても嬉しかったです


繋がりのあった方々 全てに
感謝申し上げます

ジジ~、どうしたー?
食べやすいように 砕いてみたけど
ちっとも食べないね?

猫は嗅覚で食べる生き物 って
Y病院の先生が言ってたけど
匂いを感じとれないから?
それとも 体力が落ち過ぎてしまって
食べる余力もないのかな?
お水すら 飲まないね…

K市の病院に連絡をする
「帰宅後も食事も水分も
ほぼ、口にしないんですが
そちらでは どうでしたか?」

「えぇと… 入院した28(日)から
ほとんど食べてなかったですねー、
おウチに帰ってからは
食べてくれるかと思ったんですが、
ダメでしたかー?」

預けた晩からかぁ…
ちょっと長いなぁ

「退院して 帰宅直後に
10g程度を食べたきりです、
心配なんですが」

「連れてきていただくか、
若しくは…」

「あ、かかりつけ医に連絡し、
そちらで点滴等をお願いしても
良いでしょうか~?」

「そうですね、
可能であれば その方が良いと思います」

Y病院に急いで電話をし 事情を話すと
「直ぐに連れてきて」と。

K市の病院の診察券、書類や処方薬…
情報となるものを 全て持ち、
「.ジジ、ごめんっ!
元気にしてもらいに行こうっ!」
キャリーバッグに入ってもらい
タクシーを呼び、急いで向かった

大雨で天気が悪いせいか?
他の患者さんは誰もいなかった

すぐに呼ばれ、診察室へ。
「その後の経緯を話して下さい」
診察券を出し、
K市の病院で検査入院し、
検査の内容も話した

「.入院かぁ… ストレスだね。
それと細胞採取。
鼻血、まだでてるでしょ?
かなりの激痛だから
痛くて食べたくないんだと思うよ。
栄養剤の点滴しておきましょ。」

痛みとストレスだったのかー
痛くて怖かったんだね、可哀想に…
ごめんなぁ、
お医者さん イヤなのに
また 連れてきてしまって…
ほんと、ごめんなぁ

点滴の間、
治療法について先生と話した
「病理検査の結果が
上がってこないと
まだ 今後の予定は
立っていないけれど
恐らく
放射線治療か抗がん剤治療
と 聞いてます、
それで 抗がん剤治療の場合は
かかりつけ医さんの元での
治療でも可能になるようにします
との話しを聞いたのですが…
お願いする事は出来ますか?」

「もちろんです。
そちらの病院のデータ等、
こちらに送ってくだされば
対応しますよ」

良かったー、
快諾してくださった!

どちらの病院も
大切に
お付き合いしていかなければ。

点滴が終わり、
塗り薬で食欲増進剤なるものを
処方してもらった

これで元気になって
食べれるようになってくるかな
やっぱり 食べなきゃ
傷の回復だって 早く治らないよ

先生とスタッフさんに
丁寧にお礼を伝え、病院を出てから
向かい側のスーパーの
文具売り場に向かった

ノートを1冊 買った

ジジの受診の流れ、
処方薬の名前…
診療明細には きちんと記されてるので
貼り付けていくだけでも
備忘録となる

あっちとこっち、
行ったり来たりする機会があると
どちらにも正確に伝えなければならない

しっかり管理しなくては。



病院を出て 駅まで歩く。
その間にも
キャリーバッグの中で連続クシャミ。
つらいね、
少しでも 和らぐといいね、それ。

タクシーに乗り込み、行き先を伝える。
車内でも また 連発クシャミ。
可哀想になぁ…

30~40分ほどで わが家に到着。
部屋のほうに行ってから
ファスナーを開ける。
チョットだけ顔を出すも 出る気なし。
警戒してる?
そりゃそうだ
怖い思いをしたんだもんね
大丈夫、おウチだよ、出てごらん。

脇の下に手を入れ、
抱き上げて 下に おろす。

キョロキョロしながら
パトロールが始まった。

鼻が詰まってるのに
興奮するから息が荒い。

食べることが好きなジジ。
病院では
ほとんど食べてなかった と聞いた。

カリカリゴハンを一掴み、
お皿に入れて 「はぃ、どーぞ」
3分の1ぐらい食べたかな…
気が済むまで パトロールするといいよ。

落ち着いたら 抱っこさせてよね、ジジ。

本当なら早い時間に
迎えに行ってあげたいところだが
全身麻酔を受けたジジ。
急変したら と、不安なので
極力 長い時間
病院に滞在しててもらったほうが安心。

夕方に迎えに行くことを伝えておいた。

ジジの前で泣く訳にはいかない、
涙は見せられない。
検査を受けたこと、
それを一歩 前進したのだと捉え、
気持ちを切り替えて
元気に迎えに行かなければ。

建物の奥の診察室に呼ばれ
鼻からの止血剤、
そして細菌感染を防ぐための抗生剤、
体力回復の補助として栄養剤など
用法 用量の説明を受ける。

先生が
「思っていたよりも
組織を取ることが出来た分、
出血もかなりありますからね」と。

ズキズキ、痛いんだろうなぁ

「スタッフが
ジジちゃんをお連れしますので
キャリーバッグを預けて
待合室でお待ちになって下さい」

暫く待つと
バッグに入れられたジジがやって来た
メッシュ越しに覗くと緑の大きな瞳。
黒毛だから口を開けると目立つ。
口パクで 何かを言っている。
「喋らなくていいよ。
早く おウチに帰りたいね?
すぐだから。もうちょっとだけ待って。
いい子だね。」

予め、
朝の段階で会計額を電話で
知らせていただいてたが、
それは 保険を使ってない金額だった。

ジジはアニコムさんに加入しているので
適用され、
【90.000円】で お釣りがあった。

これから治療となると
かなりの負担になってくるはず。
放射線治療や抗がん剤治療が
既に先生から予想されている。

少し ホッとした瞬間でもあった。

体力を消耗しているジジ。
ちょうど帰宅ラッシュの時間帯。
蒸し暑いし、タクシーで帰ろう、
ジジの大好きな おウチに!

前夜は2時間ほどしか眠れなかった

ジジは全く眠れてなかったかもしれないね

日中に ケータイが鳴らないことをひたすら願う。

検査結果から わかったことの説明を受けるために

夕方から病院に出向く。


呼ばれて診察室に入ると院長先生ではなく

そこには若い男の先生が。

大丈夫だろうか?と思いながらも

MRIの画像を見ながら話しを聞いた。

結果

鼻の骨のテッペンであるドーム状、

やはり溶けていた。

右側は浅い部分に腫瘍があるために

涙が出るという症状。

左側は奥まった部分に腫瘍があるため

鼻血の症状。

かかりつけのY病院では

右側が悪いという判断で、

「左から鼻血?どっちだろうね?」

と話していた。

結局、どちらも悪かったのだ。

そして 目、脳、などは

薄い骨の壁で仕切られているという。

目には問題ないが

脳の一部にまで進行していたのだった。

脳… ショックしかない。


それでも ちゃんと聞かなければ!


鼻腔癌には大きく分けて2種類あるのだそう。

仮に 厄介なほうであったとしたなら

ジジの場合、【ステージ4】だと…

これもまた 言葉を失った。

なにもせずに そっとしておいた場合は

眼球は飛び出すように出っ張り、

顔の左右は非対称に腫れ上がってくるのだと。

この説明はY病院から話されてたから

覚悟は出来てたけどね。


完治なんて求めてない、

ジジに痛みがないようにしてあげたい

そして唯一、顔の変形だけは

なんとかしてあげて欲しい。

痛々しくて 可哀想過ぎるよ。


およそ1週間後に

組織の病理検査結果が上がってくる。

その結果を待つまでの間

結果的に やらなければ良かったような

治療や処置はしないでおきましょう と。

麻酔でかなり体力を消耗し、

ストレスもかかっているはずだから

結果待ちの間、おウチでゆっくり

回復に努めてあげて下さい と。


組織採取のため

まだ 鼻血が出てたり、

麻酔でボンヤリしてますが

面会していきますか?と聞かれた。


エリザベスカラーをし、

目が虚ろになったジジが酸素室にいた。

口を閉じて呼吸していた。

楽チンなんだね、良かった、

ちゃんと呼吸してくれていた。


「酸素が逃げないようにほんの少しだけなら」

とスタッフの方が

扉をちょっとだけ開けてくれた。

「ジジ~? 頑張ったねぇ、いい子だよォ」

声掛けしながら 頭をそっとなでてみる。

それまでは

首をだらんと擡げたままだったのに

力を振り絞って頭を上げ、

「うにゃあぁぁぁ」

カスカスの声で 返事をしてくれた。


心細かったよね、ジジ。

いい子だね、

明日 必ず迎えに来るから

もう 今日は ゆっくり休んで。


スタッフの方にお礼を言い、

病院を後にした。


既に暗くなっており

駅までの15分間、

どの道を歩いたのか覚えてない。


脳…

駅のベンチで 一頻り泣いてから

電車に乗った。


家に着き、何はともあれ

お風呂場へ直行。

シャワーを浴びながら

声を上げて泣いた。