本当なら早い時間に
迎えに行ってあげたいところだが
全身麻酔を受けたジジ。
急変したら と、不安なので
極力 長い時間
病院に滞在しててもらったほうが安心。

夕方に迎えに行くことを伝えておいた。

ジジの前で泣く訳にはいかない、
涙は見せられない。
検査を受けたこと、
それを一歩 前進したのだと捉え、
気持ちを切り替えて
元気に迎えに行かなければ。

建物の奥の診察室に呼ばれ
鼻からの止血剤、
そして細菌感染を防ぐための抗生剤、
体力回復の補助として栄養剤など
用法 用量の説明を受ける。

先生が
「思っていたよりも
組織を取ることが出来た分、
出血もかなりありますからね」と。

ズキズキ、痛いんだろうなぁ

「スタッフが
ジジちゃんをお連れしますので
キャリーバッグを預けて
待合室でお待ちになって下さい」

暫く待つと
バッグに入れられたジジがやって来た
メッシュ越しに覗くと緑の大きな瞳。
黒毛だから口を開けると目立つ。
口パクで 何かを言っている。
「喋らなくていいよ。
早く おウチに帰りたいね?
すぐだから。もうちょっとだけ待って。
いい子だね。」

予め、
朝の段階で会計額を電話で
知らせていただいてたが、
それは 保険を使ってない金額だった。

ジジはアニコムさんに加入しているので
適用され、
【90.000円】で お釣りがあった。

これから治療となると
かなりの負担になってくるはず。
放射線治療や抗がん剤治療が
既に先生から予想されている。

少し ホッとした瞬間でもあった。

体力を消耗しているジジ。
ちょうど帰宅ラッシュの時間帯。
蒸し暑いし、タクシーで帰ろう、
ジジの大好きな おウチに!