東札幌緑の杜歯科クリニック 院長です。
レーザーの続きです。
1975年に持田製薬が国内ではじめて炭酸ガスレーザーを開発し、脳神経外科領域の手術に用いられました。
なので、国内ではそれ以降炭酸ガスレーザーの普及が医科において進みました。
それに伴って歯科でも炭酸ガスレーザーが急速に普及しました。
しかし現在では炭酸ガスレーザーは過去の遺物でしかないように思います。
当初はレーザーメスなどと呼ばれ、メスの代替えで普及が進んでいったようです。
そんな中、中東イスラエルや旧共産圏ではレーザーの軍事利用の研究が行われました。
軍事への利用はかないませんでしたが、その技術は民生へ転換されました。
イスラエル製の歯科用エルビウムヤグレーザーは筐体が非常に小さく、ハンドピースにレーザー発信装置を内蔵し、とても扱いやすい構造です。
また、当院で導入予定の機種は旧共産圏のスロベニア製エルビウムヤグレーザーです。
エルビウムヤグの他にネオジウムヤグも発信素子として使います(2波長)
エルビウムは歯やインプラント、ネオジウムは粘膜のできものの除去や切開、と歯科の分野を全てまかなえます。
更に、優れている点は、コラーゲンの収縮による口腔内の拡大が行えるということです。
国内製のエルビウムヤグレーザーもありますが、歯やインプラントのみにしか使えません。
世界中の論文を狩猟し得た限りでは、当院が導入予定のレーザーが現時点で一番優れています。
続く