碧いラフレシアの花 その887 KENちゃん | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代





雅子さんは、KENちゃんとの結婚生活に満足していた。

連れ子どうしのわけあり再婚だと世間は思うかもしれないが

結婚してしまえば

結婚すれば外野は関係ないのである。



KENちゃんは生活能力ゼロだったが、雅子さんを身ならって、自営業はまずまずうまくいっていた。

同業者のコネからでてきたお見合い結婚のまずまずの出来にKENちゃんの両親は満足していたし

KENちゃんも下手するとホームレスになるような歌うたいからは逃げることが出来た。



10何年も昔に真帆を抱いた実家の寝室で

雅子さんを抱いたら大当たりで妊娠した。




これでもっと家族らしくなれる。



雅子さんは幸せだった。




時々ふとKENちゃんは真帆のことを思い出した。


ある時期から真帆は違う世界の人になってしまった。


でもその前に淡い接点があった。





元々TAKAのグルーピーで


気が付いたらTAKAと結婚していた。