碧いラフレシアの花 その889 真帆 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代



真帆の自伝漫画は売れた。

売れているのに真帆はまた自分が拒食症になっているのに気が付いた。






夜も眠れず白々と空があけるのを見た。




また今日が来てしまった。


何かが真帆を苦しめた。





覚せい剤で捕まった後の復帰作は良いペースで売れている。


連載中止の「TAKUTOのハートに火をつけて」も世間が許したころに再連載できるかもしれない。


まだ売り上げはいい。


それでも真帆は鉛筆を削るように自分が少しずつなくなっていく気がして怖かった。