24歳のままの君へ | ジョニーの部屋へようこそ

ジョニーの部屋へようこそ

果てなき夢を追う男、ジョニーの日々の記録

拝啓



お元気ですか?

俺の方はニートになりましたけど、
相変わらず愚痴愚痴やりながらも、
それなりに元気に暮らしています。
今の俺を見て、君は何て言うだろう。
怒るだろうな。多分。
でも、続けてても怒ってただろうから、
とりあえず充電期間だと思って許して欲しい。


君がこの世界から旅立って
早いもので1年が過ぎました。


あえて命日に手紙を書かずに
この日(22日)に書いたのは、
静かに眠る君の横で
顔をぐしゃぐしゃにしながらも
君に誓いを立てた日だからです。


「そっちまで名前が届くくらい、
 有名なデザイナーになるから。」


そう俺は君に約束しました。
でもね、ゴメンね。
俺一回、逃げちゃったよ。
負け犬になっちゃった。

辛くて、苦しくて、絶望して。
何もかもがイヤになって。
どうでもよくなっちゃって。

現実に向き合うことも忘れて。
生きる理由とか、わからなくなっちゃって。

自分に理由を見い出すことさえ忘れて。
現実どころか自分とすら向き合うことも忘れて。


でも、それでも、この約束だけは
忘れることは出来ませんでした。


俺の中で小さく、
でも、力強く、瞬き続けてました。


俺は結局のところ、その光に救われました。
君との約束に、限りなく独りよがりな約束に。
でも、それでも、歩き続けようって、
そう思わせてくれました。


作曲家の彼は、
君のために曲を作ってくれました。
歌手の彼女は、
君のために心を込めて歌ってくれました。
俺だけまだ何もしてあげられてないね。ゴメンね。

だからこそ、俺はまたここで誓います。
なるよ。絶対。
もう、自分と向き合うことから逃げない。

生きて見届けると言ったのに、
冷たい石の中で静かに眠る君に、
「こんなことしてるんだぜ!」って
自慢するためにもね。


だから、安心して、おやすみ。
いつか約束を果たすことができたら、
大輪の菊でも持って、お参りするよ。

そして、たまにでいいから、
へこたれてる俺を、
空から応援してあげてください。


随分長くなってしまいました。
ここらで筆を置こうかと思います。
また書くよ。2年後くらいにでも。

俺はきっと、何年経っても、
ここから文章垂れ流してるだろうからね。
君に届くかどうか甚だ疑問だけれど、
よくここを読んでてくれてたから、
また、ここで書こうと思っているよ。

じゃあ、また。
世知辛いこの世界で
必死にものすごくカッコ悪く
足掻きながら紡いでいく俺の人生を、
どうぞ、温かく見守っていてください。



敬具



24歳のままの最愛の親友へ
ジョニーより、愛を込めて