北海道新聞デジタルに乗っている記事ですが

 

 

道内最古のはしご車、留萌で現役 配備32年、国内同型で唯一 道外から見学も

2024.04.08 0:24

 

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名物はしご車 留萌見守り32年

【留萌】留萌消防署(市高砂町)のはしご車が、1991年11月の配備から32年余りが過ぎた。

今年2月末には、釧路市阿寒町阿寒湖温泉にあった同型車が老朽化で「引退」し、

国内で残るのは留萌の1台だけに。

 

 

 

耐用年数を大きく上回り、メンテナンスに苦労が絶えないが、希少な存在となった名物はしご車の

雄姿を一目見ようと、市内外からファンが訪れている。

 はしご車は、全長約10mで総重量が約19t。

はしごは約11階分に相当する35mまで伸ばすことができ、

伸縮時には「ブオーン」という豪快な排気音が鳴り響く。

車両の運転席が前輪よりも大きく前にせり出しており、車庫から姿を現せば通行人の

目を引く外見だ。

 製造元のモリタ(兵庫県三田市)によると、同型車は90年前後で80台ほどが製造され、

大阪や愛知などの各地で活躍した。

耐用年数は17年。道内では釧路市西消防署阿寒湖温泉支署にも配備されていたが、

2月末で退役し新型車に置き換わった。

 同社の調べによると、現存する道内のはしご車の中では、他社製のものも含めて

留萌の車両が最も古いという。

 

 留萌のはしご車は、留萌市と小平町をカバー。

都市部と異なり高層の建物や火災の発生件数は少ない2市町だが、

90年代前半の火災事案と2014年の救助事案で出動した実績を持つ。

 同署はこれまで、春と秋の火災予防訓練や市民向けの見学会などで、

はしご車を登場させてきた。

夏場の休日には東京や神奈川などから訪れるファンもおり、

都度、車庫から出して写真撮影に応じているという。

 

 同署の塚本伸署長(51)は、はしご車の老朽化が進み故障も増えつつあると説明。

日常的な点検や整備は署員らで手分けして行うが、予備部品の調達は年々難しくなってきている。

現時点で、新型車の導入のめどは立っていないという。

 それでも「この車両にしか活躍できない現場があり、愛着もある。

動いてくれるうちは丁寧に使いたいですね」と塚本署長。

ずっしりと構える真っ赤な大ベテランは、

今日も留萌・小平の街を見守っている。

 

 

という事で、留萌消防署に配備して、32年のはしご消防車があるそうで

夏場に遠方から見に来るマニアの人がいるそうです