打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?

6点
1993年に放送された45分の単発ドラマを、なぜか2017年に劇場アニメ化。ここはネタバレ注意。
ドラマ版から通じるコンセプトは「if もしも」。人生の分岐点となった出来事を、違った行動で2通り描いている。
クラスメートの男子2人が水泳で勝負をし、勝った方がヒロインと駆け落ちをするが失敗。じゃもしこのとき別の男子が勝っていたら?という展開。
まぁでも結論から言うと、どっちが勝とうが結果に大差はないんだな。
アイデア自体は面白く、先が気になるストーリーで進むも、結局最後まで何も起きず。思わせぶりなタイトルにも何ら意味はなし。

広瀬すずが声を演じているヒロイン・なずなは無駄に不思議ちゃんキャラ。SFっぽい演出も含め、映画全体が何を目指しているのか不明。
どんでん返しも感動もなく、ただ気が付いたら終わってる、何とも中途半端な作品。ここ最近良作のアニメが多かったので本作にも期待したけど、もう全然ダメダメ。


監督:新房昭之、武内宣之
声の出演:広瀬すず、菅田将暉、宮野真守、松たか子
2017年  90分