ボヘミアン・ラプソディ | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

ボヘミアン・ラプソディ

85点

1973年にデビューした英国の伝説的ロックバンド・クィーン。本作は結成から1985年のライブエイドでのステージまでを描いている。
クィーンの伝記ではなく、あくまでヴォーカリストのフレディ・マーキュリーにスポットを当てた展開。とは言っても「Bohemian Rhapsody」「We Wii Rock You」といったファンならずとも知ってる名曲の完成秘話などが明かされ、鼻歌や手拍子が徐々に完成形へと変貌していくさまはまさに圧巻。
ただ物語自体はちと陳腐。この時代にこの曲あったっけ?みたいな細かなことから、ライブエイド前にフレディがエイズの告白をしたり、 時系列はかなり適当。というか演出による創作がかなり入っている印象。
フレディの同性愛もキッチリ語られているが、こちらはリアルな描写はなく、タブー的要素はそれほど踏み込んでいない。
ラスト21分のライブエイド再現映像が話題だけど、結局は最新技術を使った合成なので、そこを凄いと思うか本物には劣ると思うかは意見別れそう。今のところネットでの評価はやたら高いものの、結局模倣だというところは否めない。うがった見方をすれば、モノマネが映画として面白い、という部分が確実にある。

 個人的には思ったより泣けなかったが、やはりクィーンは名曲ぞろいだなというとこは再認識。


監督:ブライアン・シンガー
出演:ラミ・マレック、ルーシー・ボーイントン、グウィリム・リー、ベン・ハーディ、ジョセフ・マゼロ、アーロン・マカスカー
2018年  135分
原題:Bohemian Rhapsody