前回はこちら
リィさんは友達がいない。弟たちともほとんど話さない。うちしか365日話す人いない。
人とほとんど接点がない生活から8年ぶりに毎日学校に行く生活。
どうしたら気持ちよく歩み出せるのか。
正直賭けです。
だってうちとリィは起こる出来事に対して考えが真逆だから。
うちは出来事が起こることを予想したらちょっとでもいい方向になるために何したらいいだろうって考える。
リィは一つマイナスだったらこうなるかも、人は心の中は実はいい風に思わないかもって考える。
だけどボウリングだって、もし人生で何にも知らないで靴借りるの?チーム入力するの?ボールは重さがあるの?指こう入れるの?こう投げるの?ルールこうなの?ってところを天然で話せたら別にいいと思う。あーいいところのお嬢さんか不思議ちゃんなんだぁって。
だけどリィの場合、知らないっていうことも恥ずかしいと思い知ってるフリしてやらかすタイプ。
だから昨日体験させた。
じゃあさ、ボウリングやってみて下手だった場合、「私めちゃくちゃボウリング苦手で足引っ張ると思うけど、ごめんなさい」って最初にみんなに言うとか。
対処法があるよって言うと。
返ってくる言葉も「こうすればいいよ」って教えてくれるか「うちもあまり苦手だから」って模範解答が来るだろうがリィ以上はできるとかも嫌だとか。
で、もし先生が「ボウリングあまりやったことない人もいるかもだけど、勝負ではなくみんなで楽しんでいきましょうね」って来るかもな可能性があるがそれも嫌とか。
お前いい加減せえよ!って思ったうちがいた。
リィはうちの慰め方やプラスになる気持ちの言い方もマイナスモードに入ると何にも受け付けられなくなる傾向がある。
その場の空気感が大丈夫を乗り越えてやっと安心する。
ただ逃げるなとは言った。
逃げるというのは当日行かないってこと。
起こると予想できるマイナスなパターンを最小限にする努力って大事なんだよ。これは先に空気感を悪くしない言葉や行動。人の言動を必要以上に気にせずいいところだけ素直に受け取る。
これは自閉症スペクトラムの人には修行しかない。
うちは自分が特殊な考えの人間だと思う。日本人や女性らしくないかもだけど。そういう状況でアクションも起こさず、必要以上に他人の目を気にして自分らしくいられないのは嫌だわ。
こんなうちだが、実はそういうリィみたいな思考寄りになってた時期が長く、マイナスはマイナスな人しか引き寄せないし、マイナスはマイナスな出来事をさらに呼び連鎖すると体感している。何より人が怖くなり萎縮して自分からピラミッドの下に下げる行為になる。
リィは本質はそういう考えの子だから仕方ないけど、うちは凸凹があるが、本質は全然違ったのに育った環境でじゅりこらしさより、娘とは、きょうだいの1番上のお姉ちゃんとは、女性とはこうであるから直しなさいって型に嵌められて自分らしさを消してずっと生きていたから、気づいたら殻に閉じこもり、人に調子にのらせてしまってた。
リィがリィの良さを外で出せる日が来たらいいな。
リィは実はめちゃおもろいのに出せていない。
毎日通う学校がいい1年でありますように。リィの理解者が学校にいますように。
そして今朝は気持ちを切り替えられてますように。