孤独とはつまるところ、疎外された状態である。 マインドが自らを閉じ込め、あらゆる人間関係やすべての物事から、自分を切り離すからである。 もし、非難を一切せずに、マインドがそれに気づき、しかも逃避しなければ、その孤独は確実に変容してゆく。 そして、その変容したものを『ひとりでいること』と呼ぶこともできる。もっとも、どんな言葉を使ってもよい。 『ひとりでいること』には怖れは存在しない。幸福な人は孤独ではない。幸福な人はひとりでいることを知っている人であり、その行動は孤独の行動とは、まったく違うのである。 



クリシュナムルティ