日帰り温泉の座敷で拾った百円玉。




フロントへ「落ちてたよ~」と届けながら




ふと
純粋だった小学生の頃を思い出す。




(タバコを覚えた頃だから
たぶん小学2~3年生の頃)




道ばたで拾った十円玉を
交番に届けた時の話




かわいい声(たぶん)で
「道に落ちてた~」




と十円玉を渡すと
「ありがとう、えらいね」(たぶんこんな感じ)
と褒められ




さらに
「これ、ご褒美」
と自分の財布から出した十円玉を
差し出すおまわりさん。




(その意味に気づき感動。)

( ゚д゚ )




子供というのは
良くも悪くも
出会った大人の姿に大きく影響を受ける。




そのときの十円玉(の価値)が
後の人生にも影響を与えているかどうかはわからないが
その時の感動が今もなお鮮明に蘇る。




そして
つい先日




全国巡業の帰りのこと。
くたくたに疲れた身体で
両手に荷物。




わずかワンメーターの距離だが
タクシーに乗る。




到着し
「はい、ご乗車ありがとうございます710円です。」
と運転手さん




千円札を渡し
「あっ、十円玉あると思う。ちょい待って。」




「ゴソゴソっ」

「ゴソゴソっ」




(必死で探すが、十円玉が無い)




「スイマセン、ないです・・・」
(・・。)ゞ




すると運転手さんが柔やかに

「ハイ!」

「あした、もっと良いことがありますように!!」

という言葉を添え、300円を差し出してくれた





( ゚д゚ )





「お~」





感動。





たかが10円

されど10円





それそのものには10円の価値しかないが、

使い方次第、気持ち次第でその価値は大きく変わる。





ありがとう





素敵な大人たちよ。