赤飯ありますよね。赤い色したご飯です。
ターメリックライスありますよね。黄色いご飯です。
彼は、思いました。
「どうして、青いご飯はないんだろう」
そして、どうしたと思います?
・
・
・
かき氷のブルーハワイ味のシロップを用いて、青い色したご飯を作ったんです。
甘ったるいご飯になったことでしょう。
普通の感覚なら、「えええ~」ってなるかもしれません。僕はそうでした。
でも、彼にとってはごく自然な流れ。
素晴らしい。
そんな彼は、染物の道を歩むことにしました。
記憶を無くしても、自分を失うわけじゃない。
無くしたんじゃあない。忘れただけ。
そう、自分を失ったんじゃなく、忘れただけ。
だから、思い出せばいい。
ちょっぴり、アレンジを加えながら、ね。
そしたら、新しい僕に出会えたんだ。
(注:作品からの引用ではありません)
読んで損をする本ではないです。
機会があったら、なんて甘ったるいものじゃなくて、是非、読んで欲しい本です。
- 坪倉 優介
- ぼくらはみんな生きている―18歳ですべての記憶を失くした青年の手記