囚人のジレンマ は極めて単純なモデルケースでありながら、
世の中の数多くの場面に適用することができます。
囚人のジレンマは個々の最適な選択が全体の最適な選択と一致しないということを
端的に表しています。
ちょっと極端な感じでパチプロ例にあてはめることにします。
「とある攻略法をしっているパチプロAとパチプロBがいるとします。
AとBのこの手法はまだ世間にしられておらず、もし雑誌やネットなどのメディアで、
これを書いたりしなければ、この攻略法だけでも月50万は稼げる状況です。
しかしパチプロAとBはともに別々の雑誌に連載を持っており、
この攻略法の記事を書くと書いた方の雑誌は他社から読者を奪い売り上げは倍増し、
原稿料もこの記事を書いてから1年間は現在の月20万から40万へと倍増します。
一方読者を奪われた方の雑誌は廃刊になってしまいます。
ただし記事を書くとその攻略法を実践する人が増え、しばらくすれば使用できなくなってしまいます。」
こういった場合、AとBにとってもっとも有利な選択は、
公開せずにこの攻略法を使い続けることです。
しかし、AとBにあまり交流はなくいつ相手が雑誌に記事を書いてしまうかわかりません。
するとAとBはもし裏切られて攻略法も使えなくなりかつ、
原稿料ももらえなくなる状況を恐れ必ず公開するという選択をすることになります。
たとえばゴト器具の販売であるとか、
あるいはブログで勝ち方や立ち回りを披露するとかも同様な動機が含まれている場合が多いです。
実際に同じ行動をする人が増えれば自分が困るにも関わらず、
それでもこういった行為をしてしまうのは
(金銭的な動機に限りませんが)このような囚人のジレンマ的な背景から起こるものが多いと思います。
こういったジレンマ的な関係は社会のいたるところにあてはめることができるなぁと思いました。