『ただ…この国で医仙の名を与えられ、

勝手も分からぬこの地で懸命に命の限り生きているあの方を見ていて、

いつからか、私の全てを賭しても守りたいとそう思ったのです』


――そう………先生は、あの時の言葉通り、生命を賭したのね…

苦しい

胸が張り裂けそうに痛い

 

だがそれと同時にシウの身体の半身に焼ける様な痛みを感じた

 


 

 ✼•┈┈┈┈•✼•┈┈┈┈•✼•┈┈┈┈•✼

 

 

 

何と伝えたらいいのか、だが言うしかなかった

否、言わねばならない

 

 

何度も何度も口篭りながらも、口からついた言葉は気遣いの欠片もない、至極あっさりとした言葉だった

 


「シウ…侍医様が、亡くなったそうだ」


その言葉に、今まで不愉快そうに楼主を見ていたシウの表情がぴたりと止まった


「………………………………如何いうこと?」


漸く発した声音には抑揚が無く、視線は呆けた様に彷徨い視線が定まらない

 


「シウあのな、侍医様はあの、」
「先生が死んだって如何いうこと?」

 

 

シウの言葉に楼主は愕然とした

まさか...

 


「お前っ!、、知ってたのか?」
 

 

その問いには答えずシウは楼主を見る

否、視線は合っているのに”何も見えていない”様に楼主は感じた

 

 

「ねぇ、教えて...............如何して先生は死んだの?」
「――っ」


楼主は言葉を詰まらせた

 

シウの顔には全く生気は無かった

ただ虚ろな表情のまま、シウは黙って楼主は見ていた

シウの無言の圧力に視線を逸らさずにはいられなかった

だがシウはそれを許さない

 

 

「楼主」

 

 

楼主はチャン・ビンの死を出来るだけ簡潔に伝えた

何故そこまでのことを知っているのか、シウは何も聞いてこなかった

ただ目を閉じて、静かに聞いていた

 

そして楼主が話しを終えるとゆっくりと目を開いた

 

 

「楼主、先生はどこ?」
 

 

楼主は愕然としてシウを見た

 

 

その瞳を、その表情を見たことがあった......まるであの娘のようだった

 

 

嘗て初めての恋をし、恋に溺れ、そして壊れていったあの娘

 

決して同じ運命を辿らせないと誓った筈の、あの”ユジ”と同じだった

 

 

 

 

 

 

 

 

書いては消して書いては消してを繰り返してた結果、時間通りに間に合いませんでした。

はぁ…、シウってあの時どんな気持ちだったんでしょうね...(しみじみ( ゚ ρ ゚ ))←書いた本人なのに分からんという。汗

 

 

残暑見舞い申し上げます。

残暑とは言い難い、暑い日々が続いておりますのでどうぞ、身体に気を付けて。

免疫力、大事ですぞ、免疫力♡←人のことどうこう言えない人→...( ̄ロ ̄lll)

 

 

 

 

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