昨日のわたしへ「明日やろうは馬鹿やろう」なんて言葉があるけど、未来の自分がなんとかするしサボってもいいからね!人生、きっとそんなもんだよ明日の私より

 

 

 

 

*side... チャン・ビン&ウンス 

 

 

 

 

 

「構いませんよ、別にね」

 

 

静かな声音がやけに大きく典医寺に響く

沢山の薬箱を前に処方薬を煎じているチャン・ビンはちらりとウンスを見遣る

 

 

「先生、ちょっと今は…………調子が悪いのよ」

 

 

当の本人は肘を付いた手に頭を乗せたまま項垂れていた

白い顔を更に白くした顔は表情がない

本当に具合が悪そうだ

 

それにも関わらず、いつもは優しい言葉を掛けるチャン・ビンがこの日は珍しく不機嫌だった

とんとんとんと苛立たしげに薬箱を叩くと人が見たら凍えそうな程の視線を向けた

 

 

「.......えぇ調子は悪いでしょう

そ・れ・だ・け、呑めばね!」

「ちょっ!………お、怒らないでよ先生…声が頭に響くのよ」

 

 

ウンスは両手で頭を押さえながら涙目になった

呼気からはどれだけ吞んだらそんなことになるのだと思うくらい酒の匂いがする

 

 

「はぁ、流石に怒りたくもなるでしょう?昨日自分で言ったことを忘れたのですか?」

「………忘れてません

『”気血両虚”についてもっと詳しく知りたいから明日勉強会しましょう』って言いました」

「そうですよね

もし忘れたなんて言いだしたらぐーで...」

「あーーーーごめんなさい!ごめんなさい!」

 

 

拳を握り締めるチャン・ビンにウンスは慌てて諸手を上げる

 

 

「まったく医仙、貴女ってひとは...本当に呆れてものも言えませんよ」

「うぅぅ...」

「然もこんなものまで書いて!いい年した大人が恥ずかしくないんですか?

それも態々、”今日”トクマンに届けさせるなんて…」

「………はい、恥ずかしいです(泣」

 

 

しょんぼりと項垂れるウンスの小さな頭を見つめながらチャン・ビンは大きく溜め息をつく

ぽんぽんと頭を撫でると

 


「だったら此れを飲んでさっさと始めますよ」

 

 

と言って器を差し出した

 

ウンスに小言を言いながらも、さり気なく二日酔いに効く薬を処方している

だから甘過ぎるのだと言われているのだが、本人は自覚なくやっているのだから仕方が無い

 

それを受け取ったウンスはちらりと中身を覗き込むと口をへの字に曲げた

 

 

「えぇぇこの薬苦いから嫌…」

 

 

ぼそりと呟いたウンスの言葉にチャン・ビンの蟀谷に青筋が浮き上がった

 

 

「医仙?!」

「飲みます!!ごめんなさーーーーい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

久し振りのほんのりふざけた内容のないお話でした(;´Д`)

 

 

 

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