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醸研究所の醸せ師hikarinです。
冨金原劇場2018♡第4章~甘味~
餡巻き、クリームパンに続いて11月は小豆羊羹を作りました。
この回の募集がうまくできなかったこともあり、冨金原劇場始まって以来初の二人だけの贅沢開催になりました。
材料は餡巻と同じ丹波大納言を使用。
割れないように煮ることがポイントなのに、下準備を頼まれていた私は時間をかけすぎて割りすぎてしまった
丹波大納言は1時間くらいで丁度よい。←忘れないように。
錦玉羹ってご存知ですか?
「錦玉羹とは寒天を溶かし、砂糖や水飴を加えて煮詰め型に入れて流し固めたもの」(コトバンクより引用)
夏になると透明のゼリー状の中に金魚が泳いでる風の和菓子みたことないですか?
錦玉羹とはあの透明な部分のことを指すようです。
羊羹は小豆とこの錦玉羹を型に入れ固めたら出来上がりという、想像以上に簡単なレシピという事が判明し、私ともう一人の生徒さんは終始「え~!こんなに簡単なの!!」と言い合ってました(笑)
先生のレシピはザラメと粉寒天を使います。
今回も浸透圧の実験
水分足さないと焦げちゃうんじゃない?と思いがちなのですが、ここにお砂糖を加えることにより、この通り
何回見ても飽きない
そこから型に流し入れ冷めるのを待つ。
この日は300gの出来上がりだったので、1本200gの型を1つ半使って、外で冷ますことに。
途中の止め具が流されないようにミカンで足止め( *´艸`)
冷ましている間にお昼ごはんの黄金炒飯つくり。
重たい中華鍋振らなくてもパラパラ!!
ここにも科学がありました
ベーコンは50℃洗い、50℃漬けにすることによって、取り入れたくない添加物や酸化油なんかを流してから調理。
具は卵とベーコンとネギだけで、味付けもほぼなしで、このお味!!
小栗旬もこの炒飯食べたら止まらないはず
また先生の白菜のお漬物がええ塩梅なの!!
かもけんで作る冨金原レシピは“馬並みか!!”と言われるほど、大量に作ります。
みんなが本当によく食べるからなのですが(笑)
そんな中でも冨金原先生の食べる量はいつも少量。
「先生足りないでしょ?」といつも誰かに突っ込まれている先生ですが、普段から粗食で少量で事足りるというのです。
どこかのお国では余るほどの料理でもてなすのが礼儀らしいですが、なんか足らないな~と思って食べるよりも、余るくらいがお腹もココロも満たされるという人いませんか?
私はどちらかというと食べきりが好きなので、毎日のお料理もなるべくその日、その回で食べきれる量を目指します。
バイキングなら絶対に食べきれる量以外は取らないとか自分なりのルールがあるし。
それでもやっぱり先生の食べる量を見ていると「足りないでしょ」と感じてしまうのです。
じゃ、冨金原先生が粗食で少量でも満たされているというのは何故なのか?
疑問に思って訪ねてみたら「レンズの様なものだよ。」と。
レンズ…???
冨金原先生のいうレンズとは。
目の前にある大金を望遠鏡の様なレンズを通してみたとします。
大金はそこにありますよね。
しかもがっつりとそこに存在する。
では、そのレンズを逆にして大金をみてみるとどうでしょうか?
遠く小さな点にはなるけれども、やはりそこには同じように大金はありますよね。
ということは、大きくても小さくても、そこに大金があるのは変わらないのです。
更に更にその距離が離れて、点が無限小となったとしても…ありますよね。
一塵の中に全世界が宿る
先生のいうレンズとはまさにこの考えそのもので、大欲は無欲に似たり。
だから、先生の食事も粗食で少量でも足りているそうなのです。
今の世の中ありとあらゆるモノが溢れ、なんでもすぐに手に入る時代を生きている私にはハッとさせられるレンズでした。
知足者富(足るを知る者は富む)と老子は説いていますが、身の丈に合った生活をし、心豊かに暮らすことができればそれだけで十分に幸せなのでしょうね。
あれが食べたい、これが欲しい、どこどこに行きたい…
まだ、まだ煩悩だらけの私ですが、冨金原先生から教えてもらったレンズを思い出しながら日々の幸せを見つけていきたいと思いました。
黄金炒飯から、心に響くレンズの哲学に、羊羹をつくっていたことを忘れかけておりました
忘れかけられても羊羹は固まるから有難い
デザートに出来上がった羊羹の甘さと、白菜の漬物のしょっぱさがこれまた絶妙すぎました
今回はすっかり話し込んでしまい、恒例のエネルギーチャージ写真を撮るのを忘れたのですが、羊羹ずくしとなった冨金原先生との神戸散歩
写真をみなさんに うちの姉に送ったら「お守りにする。」って喜んでました
先生スゲー
次回冨金原劇場お知らせです。
次回は甘味最終回となり、献立は『ぜんざい』です。
開催日は2019年1月24日(木)11:00~ 醸研究所にて開催。
参加費は1500円(材料費は実費)です。
参加申し込みは team27khy@gmail.com へ、お名前、ご住所、お電話番号を記載の上、送信してください。
二日以内にお返事いたします。
冨金原先生、
ご参加くださった生徒様、
ありがとうございました。 醸せ師hikarin@醸研究所