子供のころから、こっそり作っては頬張り、幸せをかみしめてきた食べ物がある。外道の食べ物のような気がして、家族のいないときにこっそり食べてきた。

 今朝も、目覚めて身支度をして、さぁこれから一日をスタートしようと思った時に、ふと仏壇にあげていた材料が目に留まり、さげて、さっそく頬張った。

 こんなものを食べているのは自分だけだろうと思ったが、ふと、世間の様子が気になり、検索をかけてみた。すごい!0.4秒で61万のヒットがでた。同好の士がこんなにいらしたとは。

日陰者とおもていた好物は、ありきたりの普通のたべものだとわかった。

 わたしが日陰者と思ってきた好物は、食パンにマヨネーズをぬりバナナをはさんでいただく、おやつサンドイッチである。バナナのねっとりしたいつまでも口に残る重い甘味が、マヨネーズの酸味につつまれて緩和され、なんとも軽い後味になるのである。

 賛同者が多くいることをしったので、明日からは、どうどうとこれが好き、ということにしよう。