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たおと申します。
3月31日
最愛のロイが、虹の橋を渡って行きました。
激動の2ヶ月間。
正直、まだ頭と心が追いついてないです。
1月23日に突然脾臓が破裂し、
26日に脾臓摘出手術。
その後の病理検査で、脾臓腫瘍は血管肉腫とわかり、
同時に、消化器型リンパ腫も併発していたことが発覚。
ロイの手術の1週間後、私も乳がん手術を迎え、
その間にロイは抗がん剤を投与することになったのですが、、
血管肉腫とリンパ腫両方に
1番効果が期待できるドキソルビシンが効きませんでした。
手術以降、
血管肉腫は、まだ再発もしておらず、
ロイくんは、血管肉腫には一旦勝てたんです。
けど、リンパ腫の方がかなり深刻だと言われていました。
おそらく、近い将来血管肉腫は肝臓に来ると思いますが、
まだ今のところ大人しくしている。
血管肉腫のことは一旦忘れて、リンパ腫に専念しましょう。
と言われ、
私の退院後、ドキソルビシンは一旦やめて、
リンパ腫の抗がん剤ロイナーゼを週一回投与し、
ステロイドを毎日飲み続け、
リンパ腫を抑え込もうとしました。
20日ほどは今までと変わらない生活を送れていたのに、、
3月9日、再度ロイの容態が急変。
この時も、ついさっきまで元気だったのに、、
ご飯ご飯！と元気よく吠えて、
ご飯もペロリと平らげて30分ほど経ってからの
突然の嘔吐。。
すぐに病院に連れて行くと、
今度は、腸にできたリンパ腫に穴が開いていました。
手術をするか、もう何もしないか、
決断を迫られました。
何もしなければ、おそらく今日か明日中には…
ロイの命は尽きるだろうと言われました。
束の間でも、ようやく取り戻せた平穏な日々が…
それが突然今日終わってしまうとか…
私には耐えられなかったです。。
手術したとて、助からない病気。
しかも、どちらも恐ろしく進行の早い、
極めて悪性度の高い癌。
早くて、癌と診断されてから10日ほどで
この世を去る子もいるほどの怖い病気です。
3ヶ月生き延びることすら難しい癌が
二つも見つかるなんて…
もう絶望しかなかった。
けど、ロイは一緒に家に帰りたいと、
立てなくなるほどの苦痛の中、私にすがってきた。
ロイも生きたいと言っている。
ロイならまた癌に勝ってくれる。
ロイを信じて手術を決めました。
腸を15センチほど切除し、繋ぎ合わせる手術となり、
成功するか、しないか、微妙な状況でしたが…
手術は無事成功しました。
腸が開きやすい5日間も無事乗り越え、
退院もできました。
またご飯も少しづつ食べれるようになって来たのですが、
退院から1週間ほどして、少しずつ元気がなくなっていきました。
亡くなる3日前、
最期に病院に通った日は、歩けなくて
カートに乗せて通院し、点滴をしてもらいました。
ロイが見せた、最期の笑顔。
ほんとはしんどいはずなのに、
病院に来るとニコニコと笑顔になるロイくん。
みんなから愛されてたね。
最期の2日間は、かなり苦しそうでした。
朝、自宅で点滴をしてあげると、
少しは呼吸は楽になるのですが、
夕方からはまた呼吸が荒くなり、立ち上がれなくなる。
そして、3月31日、朝8時30分。
最期の力を振り絞って、
一度体を起こし、
私にもたれかかり、
そのまま倒れました。
ゆっくりと伸びをして、
私の顔をじっと見据えたまま、
ゆっくりと瞬膜が閉じていき、
再び瞬膜が開くと
眼振があり、
ゆっくりと呼吸が止まりました。
私は瞬きもせず、ロイの最期の姿を見届けました。
甘えん坊のロイらしい最期でした。
ロイくん、よく頑張ったね。。
お疲れ様。。
主治医の先生は、獣医腫瘍科認定医なんですが、
こんな症例、今まで経験したことがないと言われました。
今後もおそらく出会わないと思う、とも言われました。
そして、この二つの癌は、
好発犬種にどちらもゴールデンが筆頭に上がってくるんです。。
罹患するメカニズムはまだ解明されていません。
おそらく、何らかの遺伝子変異か、
先天的なものではないかと言われています。
坂上忍さんの愛犬のゴールデン、こうたくんも
血管肉腫でつい最近亡くなったんです。。
現在、北海道大学で血管肉腫チームを立ち上げ、
研究されているようです。
今後、治る病気になるよう、私も心から願っています。
大手術を2度もしたのに、
たった2ヶ月の闘病生活となってしまいましたが、
この２つの手術をしなければ、
最初の脾臓破裂でロイくんの命は尽きていたでしょう。
私はたった2ヶ月でも、
ロイと密な時間を過ごせたことに感謝しています。
この2ヶ月のロイとの思い出は、私の宝物です。
ロイくん、また会えるからね。
それまで待っててね。。