先月から始まった立ち稽古の舞台、本日、無事に初日を迎える事が出来ました。


演劇やミュージカルと違って、日本でのオペラ公演は殆どのプロダクションが2日間で終了します。オペラの本場イタリア、そしてドイツやアメリカのメトロポリタンオペラは約1ヶ月の期間の中で数回行われるのですが、日本ではなぜか殆どが2日間。劇場入りしてから仕込みを数日間かけて行い、作り上げた舞台が2日で終わってしまうのです。まさにその場でしか受け止められない、瞬間芸術であるオペラびっくりマーク


コロナ禍の中でオンライン配信も行われ出し、そのオンラインスキルは今もなお 生きていますが、歌手(生声)・オーケストラ(生音)・プランナーやスタッフ達の腕・お客様……これらの力が劇場(箱)で瞬間瞬間に1つにまとまり、現れては消えていく芸術。世界に同じものは1つとない舞台と音楽が生まれ、五感に届いた瞬間には次の舞台と音楽が届き、そして消えていく。。。


敷居が高いと思われがちなのですが、大抵の作品が男女間の恋や危険な恋の物語、メルヘンな物語、ギリシャ神話が題材です。同じ物語も作曲家や台本作家が違うと切り口が全く違いますし、同じ作品でも指揮者や演出家、歌手、オーケストラ、スタッフが一人でも違うと違うものが生まれます。


どうしても関わっている人数が多いのでチケット代は決して安くありませんが、1つの作品と公演に向けて、大体150人ほどの人材が関わり力を結集させて本番を迎えています。


今回の公演も、歌手よりもオーケストラやスタッフの方が断然多いのです。


よくバラエティー番組でBGMでクラシック音楽が使われていますが、大抵オペラの中の曲です。一度、劇場に足を運んでご覧になって頂けましたなら幸せです。また合唱として参加されてみても、非日常が炸裂していますので面白いと思います(練習は厳しいカモしれなですけれど……プロの公演ほど厳しいですが、その分やりがいもあるかと)。


私は学生時代に合唱として関わり、人生が180度×3ぐらい変わりました。


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明日は千穐楽!

更に気を引き締めて、頑張るぞいルンルン

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夕方に劇場を出ると、まだ空が明るくて驚きました。かなり日が伸びていますねニコニコ