熊本地震が起きて、5日目の朝を迎えました。被災地の人たちに思いを馳せて無事を祈り、長期にわたる余震、本震と続く中で生活を余儀なくされている人たちの中継を見て、早く終息して早く日常生活が出来ますようにと祈るしか私には出来ませんが、

先日、娘に頼んでいた  [世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ]  の絵本を買って来てくれて、誕生日プレゼントしてくれました。

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2012年ブラジルのリオデジャネイロで国際会議が開かれ、環境悪化した地球の未来について話し合うため、世界中から集まった各国の代表者は、順番に意見をのべましたが、名案は出ませんでした。


終わりに近づき南米の国ウルグアイの番になり、壇上に立ったムヒカ大統領。
質素な背広にネクタイなしのシャツ姿です。彼は世界でいちばん貧しい大統領です。

給料の大半を貧しい人に寄付し、公邸に住まず、町から離れた農場で奥さんと暮らし、花や野菜を作り、古びた愛車を自分で運転して、大統領の仕事に向かっています。

身なりを構う事なく働くムヒカ大統領を国民は、親しみを込めて「ペペ」と呼んでいます。

大統領の演説が始まりましたが、小国の話にさほど関心を抱いて無かったようですが、演説が終わった時は、大きな拍手が湧き起こったのです。

内容は割愛しますが、私が一番感動したのは、

人の命については、この惑星に幸せになろうと思って生まれてきたのです。

人生は短く、アッと言う間です。そして命より大事なものはありません。命は基本的なものです。しかし、必要以上に物を手に入れようと働らきづめに働いたために、早々に命が尽きてしまったら…?


社会が発展する事が幸福を損なうものであってはなりません。
発展とは、人間の幸せの味方でなくてはならないものです。
人が人と幸せな関係を結ぶこと、
子どもを育てること、
友人を持つこと、地球上に愛があること

人間が生きるためにぎりぎり必要な土台です。
幸せこそが最も大切な宝だからです。


人類の幸福とは何か?と、問いかけてくれました。


人と人の繋がりが、最も大切で、その次に命をつなぐ衣食住ですが、自然災害で全てを失くし避難されている人たちの1日も早く日常を取り戻せることを祈りつつ終わります。