上智大学が出願を締め切りましたね。二郎が受験する学部・学科は外国語(英語)、外国語(仏語)、総合グローバル、法(法律)の4つです。すべてTEAP利用型ですから、1回の試験で済みますが、もし1教科がコケたら全落ちしてしまいます。結構リスキーですが、共通テスト併用型はあのスコアでは厳しいのでTEAP一本足打法となりました。
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では、二郎が注目している大学・学部・方式の現在の出願状況を掲載します。
※太字は二郎が受験する学科or受験方式です
みかた:
全志願比……大学全体の志願者増加スピードよりも速いか遅いかを百分率で表しています。つまり"+"なら大学全体よりも早くペースで志願者が増えている。"-"なら遅いペースで志願者が増えているということです。もちろん受験者としては"-"の方がライバルの増加が遅く嬉しい状態となります。
昨年実倍……補欠合格を含めた昨年の実質倍率
現在実倍……"速報日の志願者数 / 昨年合格者数 "
上智(昨年TEAP志願者総数: 4,827人)
(昨年TEAP以外志願者総数:21,725人)
(1月16日→22日(20・21集計なし))
現TEAP出願者総数 : 4,624人(前年比:96%)
現TEAP以外出願者総数:24,094人(前年比:111%)
TEAP外・英【外語全体ボーダー偏差値58.8】
昨年補欠合格率:31.5%
現在実倍:
2.01→ 2.06→ 2.19→ 2.33→ 2.62倍
全志願比:
9.18→ 7.91→ 8.50→ 8.19→ 5.26%
昨年実倍:2.59倍
今年予想:2.73倍(現時点)
TEAP外・仏【外語全体ボーダー偏差値58.8】
昨年補欠合格率:47.4%
現在実倍:
1.39→ 1.49→ 1.54→ 1.75→ 2.30倍
全志願比:
-12.4→ -11.5→ -13.8→ -10.9→ -2.67%
昨年実倍:2.47倍
今年予想:2.40倍(現時点)
TEAP総グロ【ボーダー偏差値63.5】
昨年補欠合格率:47.9%
現在実倍:
2.18→ 2.26→ 2.36→ 2.51→ 2.80倍
全志願比:
7.77→ 7.09→ 6.28→ 5.76→ 2.04%
昨年実倍:2.86倍
今年予想:2.93倍(現時点)
TEAP法・法【ボーダー偏差値62.8】
昨年補欠合格率:36.2%
現在実倍:
1.61→ 1.66→ 1.79→ 1.87→ 2.26倍
全志願比:
-11.6→ -13.1→ -13.0→ -15.6→ -15.9%
昨年実倍:2.83倍
今年予想:2.36倍(現時点)
上智は間違いなく昨年よりも
出願数が増えています!
まだ集計途中にも関わらず、昨年の出願者を約11%(共通テスト利用・併用型)上回っています。ここ数年の人気低下が、色々なところで噂され、実際に数年前よりも偏差値はかなり落ちています。一部では
JMARCH
とまで揶揄されたからでしょうか。その反動で
「え?それなら上智に出願するけど?」
という層が増えたのでしょうね。いくら偏差値が下がったとはいえ上智ブランドはまだまだ健在です。受かりやすいなら受験する!という子はいるみたいです。
ただ、細かく見てみるとTEAP型と共テ利用&併用型で温度差があるみたいです。というのも、
TEAP利用型の増加はそれほどでもなく、共通テスト併用(学部別)と共通テスト利用型だけが急増
しているのです。これは今年、共通テストの平均点が上がったことにより、併用(学部別)と共通テスト利用で「いける!」と思った子が増えたからだと思われます。上智は受験日をずらして「MARCH受験ハイシーズン」にあえてぶつけてきました。となると、普通は
MARCHと食い合いになり志願者は減る
と考えますし、多くの受験関係者もそう予想し
人気凋落のなか、なぜ滅びの道を選ぶのか?
とまで言われていたのですが、実際に蓋を開ければ受験者急増です。ということは、他のMARCH(特にMAR)あたりから受験生を奪っていると思われます。もし上智受験日に明治、立教、青山あたりの志願倍率が下がっていたら、それは上智に受験生を取られたのかもしれません。
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二郎が受験するTEAP利用型ですが、これは共通テストが関係ないうえに、事前にTEAPを受験する必要があるため、入試日変更や共テの平均点の上下などの影響を受けにくいと思われます。結果としては微増で終わるのではないでしょうか。
慶應義塾(昨年志願者総数:37,441人)
現志願者総数:28,397人(前年比:76%)
(1月16日→22日(20・21集計なし))
経A【ボーダー偏差値66.5】
昨年補欠合格率:21.5%
現在実倍:
1.15→ 1.45→ 1.75→ 1.89→ 2.46倍
全志願比:
3.12→ 3.85→ 3.92→ 3.65→ 6.48%
昨年実倍:2.98倍
今年予想:3.24倍(現時点)
経B【ボーダー偏差値67.0】
昨年補欠合格率:20.8%
現在実倍:
1.22→ 1.62→ 2.00→ 2.21→ 2.76倍
全志願比:
-3.69→ -2.71→ -2.66→ -2.13→ -3.99%
昨年実倍:3.84倍
今年予想:3.64倍(現時点)
商A【ボーダー偏差値64.5】
昨年補欠合格率:8.5%
現在実倍:
0.93→ 1.18→ 1.39→ 1.49→ 1.98倍
全志願比:
3.04→ 3.74→ 2.4→ 1.70→ 5.24%
昨年実倍:2.43倍
今年予想:2.60倍(現時点)
商B【ボーダー偏差値68.0】
昨年補欠合格率:9.9%
現在実倍:
2.04→ 2.67→ 3.38→ 3.81→ 4.69倍
全志願比:
-2.88→ -2.50→ -1.04→ 0.89→-1.31%
昨年実倍:6.29倍
今年予想:6.18倍(現時点)
文【ボーダー偏差値64.5】
昨年補欠合格率:12.2%
現在実倍:
1.09→ 1.43→ 1.76→ 1.96→ 2.46倍
全志願比:
-1.11→ -0.07→ 0.58→ 1.99→ 1.44%
昨年実倍:3.18倍
今年予想:3.24倍(現時点)
法・法【法全体ボーダー偏差値68.5】
昨年補欠合格率:5.1%
現在実倍:
1.43→ 1.81→ 2.29→ 2.52→ 3.22倍
全志願比:
-3.27→ -4.20→ -3.55→-3.00→-3.77%
昨年実倍:4.46倍
今年予想:4.23倍(現時点)
法・政【法全体ボーダー偏差値68.5】
昨年補欠合格率:11.2%
現在実倍:
1.23→ 1.63→ 2.05→ 2.31→ 2.87倍
全志願比:
-2.94→ -1.89→ -0.81→ 1.26→-0.21%
昨年実倍:3.79倍
今年予想:3.78倍(現時点)
慶應は処理がやや遅いようで、まだ昨年の76%しか志願者数が計上されていません。早稲田の数値を見る限り、慶應だけが人気下落とも考えにくいので、これから数字が積みあがっていくと思います。
どの学部も特に大きな数字の変化はありません。あえて書くなら経・商のA方式の人気が上がり、過熱気味のB方式が少しだけ落ち着いたぐらいでしょうか。
法学部は今年の人気も 法律>政治 ですが、昨年よりも差は縮小しているように見えます。
早稲田(昨年志願者総数:90,879人)
現志願者総数:88,047人(前年比:97%)
(1月15日→20日)
国教【ボーダー偏差値71.5】
昨年補欠合格率:33.2%
現在実倍:
1.23→ 1.40→ 1.55→ 1.80→ 2.19→ 2.54倍
全志願比:
-2.86→ -2.35→ -4.29→ -6.28→ -4.74→ -2.41%
昨年実倍:2.69倍
今年予想:2.62倍(現時点)
文【ボーダー偏差値68.0】
昨年補欠合格率:15.0%
現在実倍:
4.08→ 4.56→ 5.06→ 5.80→ 6.59→ 7.26倍
全志願比:
7.96→ 8.88→ 8.18→ 7.32→ 5.15→ 4.03%
昨年実倍:7.20倍
今年予想:7.50倍(現時点)
文4技【ボーダー偏差値71.0】
昨年補欠合格率:0%
現在実倍:
4.39→ 4.75→ 5.02→ 5.44→ 6.38→ 6.70倍
全志願比:
13.6→ 12.9→ 9.24→ 3.97→ 4.15→ -1.74%
昨年実倍:7.05倍
今年予想:6.92倍(現時点)
教・国国【教育文系ボーダー偏差値66.1】
昨年補欠合格率:9.1%
現在実倍:
2.90→ 3.26→ 3.69→ 4.35→ 4.93→ 5.54倍
全志願比:
7.93→ 9.21→ 10.1→ 11.7→ 10.0→ 11.49%
昨年実倍:5.11倍
今年予想:5.54倍(現時点)
教・英英【教育文系ボーダー偏差値66.1】
昨年補欠合格率:0%
現在実倍:
2.02→ 2.29→ 2.55→ 2.92→ 3.41→ 3.84倍
全志願比:
-5.23→ -5.01→ -7.13→ -10.3→ -12.9→ -14.1%
昨年実倍:4.63倍
今年予想:3.96倍(現時点)
商【ボーダー偏差値68.0】
昨年補欠合格率:13.1%
現在実倍:
4.80→ 5.48→ 6.20→ 7.24→ 8.32→ 9.29倍
全志願比:
0.96→ 2.25→ 2.15→ 1.71→ -0.26→ -0.61%
昨年実倍:9.65倍
今年予想:9.59倍(現時点)
商4技【ボーダー偏差値67.0】
昨年補欠合格率:8.7%
現在実倍:
2.48→ 2.86→ 3.09→ 3.55→ 4.32→ 5.06倍
全志願比:
20.8→ 25.8→ 24.7→ 26.4→ 34.68→ 45.1%
昨年実倍:3.57倍
今年予想:5.22倍(現時点)
社学【ボーダー偏差値69.5】
昨年補欠合格率:4.8%
現在実倍:
4.59→ 5.21→ 5.87→ 6.87→ 8.00→ 8.94倍
全志願比:
1.98→ 3.07→ 2.85→ 2.70→ 1.93→ 1.94%
昨年実倍:9.05倍
今年予想:9.23倍(現時点)
早稲田も全体的には安定していますが、志願者数はたぶん昨年を上回ると思われます。早稲田は来年もまた入試改革をしますし、数年後には推薦中心の大学になるようですから、今年のうちに合格をなんとか頂きたい!という層が複数併願して数を増やしているのかもしれません。
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二郎の親としては教育学部の国語国文学科の出願スピードに衰えが見られないことが恐怖です。すでに昨年の倍率を上回っていますが、これで終わりではありません。二郎は教育の合格をどうしても欲しいと言っているので、そろそろ落ち着いてほしいです。
あと、商学部の4技能型ですが、やはり5倍を超えてきました。こちらもそろそろ落ち着いて貰わないと4技能型に出して意味がなくなるどころか、却って不利になってしまいます。早稲田に関しては教育・商でチョイスミスをしたのかもしれません(汗
まぁ、ボーダーを突き抜けて合格すればいいんですけどね。でも、言うほど簡単ではないでしょう(汗
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ボーダー偏差値 数年の推移
上智
TEAP外語
2021 → 2022 → 2023 → 2024(予想)
59.8 → 63.8 → 58.8 → 60.0
TEAP総グロ
2021 → 2022 → 2023 → 2024(予想)
66.5 → 65.0 → 63.5 → 64.0
TEAP法
2021 → 2022 → 2023 → 2024(予想)
66.7 → 65.8 → 62.8 → 61.0
※英語学科は難化しますが、フランス語学科はやや易化すると思います。また、法学部ははっきりと易化すると思います。
慶應義塾
経A
2020 → 2021 → 2022 → 2023 → 2024(予想)
67.5 → 67.0 → 67.0 → 66.5 → 67.0
経B
2020 → 2021 → 2022 → 2023 → 2024(予想)
68.0 → 68.5 → 68.5 → 67.0 → 67.0
商A
2020 → 2021 → 2022 → 2023 → 2024(予想)
65.5 → 64.5 → 64.5 → 64.5 → 64.5
商B
2020 → 2021 → 2022 → 2023 → 2024(予想)
71.0 → 69.5 → 69.0 → 68.0 → 68.0
文
2020 → 2021 → 2022 → 2023 → 2024(予想)
66.5 → 65.0 → 65.0 → 64.5 → 64.5
法
2020 → 2021 → 2022 → 2023 → 2024(予想)
68.8 → 68.8 → 70.5 → 68.5 → 67.5
※全体的に並びですが、法学部が少し下がりそうな予感がします。
早稲田
国教
2021 → 2022 → 2023 → 2024(予想)
71.5 → 72.5 → 71.5 → 71.5
文
2021 → 2022 → 2023 → 2024(予想)
69.0 → 68.5 → 68.0 → 68.5
文4技
2021 → 2022 → 2023 → 2024(予想)
71.0 → 69.0 → 71.0 → 71.5
教育
2021 → 2022 → 2023 → 2024(予想)
66.4 → 66.6 → 66.1 → 66.1
商
2021 → 2022 → 2023 → 2024(予想)
69.5 → 69.0 → 68.0 → 68.0
商4技
2021 → 2022 → 2023 → 2024(予想)
66.0 → 68.5 → 67.0 → 67.5
社学
2021 → 2022 → 2023 → 2024(予想)
69.0 → 69.0 → 69.5 → 69.5
※倍率がジリジリ上がっている学部が多いので、それらは偏差値上がる予感がします。