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前回のつづきです。

中学受験すべきかどうかの判定基準は

 

その子の成長度と算数&数学の適性

 

でしょうね。理由は前回書きました。二郎は早生まれで、しかも脳の成長も遅く見えましたから、まずその時点で中学受験は不利。そして、小さい時から算数の練習をそろばん、公文、百マス計算などをし、算数を使ったクイズなどもやらせてみましたが、それも並の子よりは下の成績でした。しかも、そろばん教室はあまりに伸びないことと問題児だったことからクビになっています。それらを見ていると

 

バチバチの受験塾には入れるべきではなかった

 

のでしょう。反省しています。一方で、二郎は低学年から図書室に入り浸っており、借りた本の数は二郎が一番でした。本を読むことはとても好きだったようです。勉強など全くせずとも現代文がある程度取れたのは彼に適性があったからでしょう。つまり二郎は、、、

 

算数→苦手、つまりゆっくり丁寧に勉強するべき

国語→得意、ガンガン進めて良い

 

ということだったのです。算数はゆっくり進めるべきでしたが、ほとんどの中学受験塾はその真逆です。また、中学に進学したとしても、進学校は多くが数学の進みが早いので、それも二郎向きではなかったなぁ、、、と今では思います。

 結局、、、二郎に関しては地元の中学校で良かったのかもしれません。

地元中学ではなく、大学受験を気にせず「付属校で伸び伸び育てる」って選択肢もあったと思いますが、ある程度以上の大学附属はどちらにせよ中学受験塾であの算数を勉強をしなければなりませんし、そういう勉強が不要な付属校は

 

大学受験で十分狙える

 

ので、こと学歴だけに関していえば意味ないな、と思います。付属でノビノビ育てることに私はあまり意味を感じていないので、私的にはナシです。もちろん、そうでないご家庭もたくさんいらっしゃることは承知のうえです。どこに重きを置くかは家庭によりますよね。これはあくまで我が家の場合です。

さて、本題に入りましょう。受験は中学受験、高校受験、大学受験どれが一番大変かという話ですが、それは地域や国私立、偏差値帯によっても変わると思いますし、私に全ては分かりませんので、あくまで最終進路の私立文系に限り、経験だけで書きますね。

 例えば早慶に入るとしてどこで入るのが一番簡単かといえば間違いなく

 

大学受験

 

でしょうね。だから、

 

レベルの高いご学友とのびのび育つとか

受験を気にせず勉強、研究、課外活動に力を入れる

 

とか付属校からの入学するメリットなどを無視すれば大学受験がコスパ最高だと思います。あ、脱線しますね。受験にコスパってなんだよ?って思う人もいると思います。じゃあ、なんて書けばいいの?って聞きたくなります。受験は1点足りなければ、落ちて進路が変わります。特に大学は多くの人にとっての最終学歴です。どんなきれいごと書いたってみなコスパを追及して戦っているでしょ。「コスパコスパ言うヤツ大っ嫌い」とか言ってる教育系YouTuberいますけど、そんな人が2月9日はGMARCHの日だから、一番受かりやすい法政受けろとか言ってるんですよね。それって持ち偏差値に対してのコスパを最大化するために言ってるんじゃないの?って思っちゃいます(笑

さて、振り返ってみましょう。二郎の小学6年生の模試の成績は四谷大塚偏差値で42~43程度でした。それに比べ二郎が進学した中学がCライン(50%)で確か47(Aラインなら50)程度、早慶付属はCラインで61(Aラインなら64)程度でした。高校受験ではVもぎ偏差値で62~64程度、それに対し、進学高校は60半ば(合格可能性60%)で早慶付属は70です。で、最後に大学受験ですが、落ちまくったとはいえ、早稲田・教育(国語国文)正規合格と上智(法)補欠という結果でした。まとめると、、、

 

中学受験

二郎 42~43

早慶 61(MARCH 53-57)

その差 18~19

※偏差値は四谷大塚Cライン(合格可能性50%)

 

高校受験

二郎 62~64

早慶 70(MARCH 68-64)

その差 6~8

※偏差値はVもぎ(合格可能性60%)

 

大学受験(文系)

二郎 あまりにバラバラで分からず

早慶 65.0-70.0(MARCH 55.0-65.0)

その差 不明だがB~D判定が出始めた

※偏差値は河合塾ボーダー(合格可能性50%)

 

となりました。学業不振で2回もやめている二郎なので、順調に成績が伸びているというわけではありません。仮に二郎の学力に変化がないのだとすれば

 

大学受験の方が簡単

 

ということになります。

今からのはなし、優秀なお子さんをお持ちの方は全く別の感想をお持ちだと思いますよ。あくまで二郎の親としての感覚です。。。四谷大塚偏差値で50取るのは結構大変なんですよ。サピックスなんかもっともっと大変です。二郎は偏差値40台前半でしたから、偏差値50台前半(Aライン)の中堅進学校や大学附属校に入れるなんて本当に大変。実際はそこら辺の学校に1校合格貰って、53の学校1校に補欠、49に特待貰いました。それ以上の偏差値の学校はすべて落ちました。こんな結果でも私的には大成功だと思っています。

高校受験は受ける学校がなくて苦労しました。都立が第一志望でしたが、ほかに受験すべき高校が見つかりません。併願優遇校を押さえたら他はチャレンジだけで良いという感じでした。都立に関しては模試の結果を見れば自校作成校では一番入りやすい新宿高校あたりが妥当だったのではないかと思いす。直前期に二郎の体調不良が顕著になったため、出願直前に本人に確認したところ、「国立(くにたち)で行く!」と言いました。すでに併願優遇を押さえていたので、思いっきりぶつかりたいと思ったのかもしれません。

 結果は早大学院、実業落ち、早稲田佐賀補欠(連絡こず)、国立高校落ちで、併願優遇校に進学しました。早稲田は別に本気で狙っていたわけではありません。受けるところがなかったのです。まぁ、どうせ受けるなら早慶だろうって感じでした。MARCHは大学受験からでも十分受かるという計算もありました。早稲田佐賀補欠というのは、偏差値的にいうと中央・法政付属合格ギリギリラインって感じだと思います。同じMARCHでも明大明治は全然届いていませんでしたね。もちろんそんな成績ですから早大学院も実業もカスリもしませんよ。そういえば、早稲田佐賀の補欠連絡の紙がiCloudに残っていました。貼っときます。

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うん、早稲田さん、3年後にお会いしましょう(笑

 

高校受験の感想は、、、まぁ、妥当ですね。

そして大学受験です。大学受験のボリュームゾーンは理系人気といっても、いまだに私立文系です。私立文系を目指すならMARCHは多くの人が狙えます。よく

 

MARCHは難関だ!

 

っていう人がいます。そりゃ確かに私立大学の中では難関だと思いますが、中~大学受験を通して、色々な受験がある中では、対策のしようはありますし、努力でなんとかなります。それに比べ中学受験のMARCHは

 

「ああ、いくら努力しても二郎じゃ受からんな」

 

って感じでした。高校受験のMARCHは

 

「ワンチャン受かるかな?」

 

って感じ。大学受験では

 

「中位学部なら受かるだろうから二郎受けろ!」

 

って思っていました。受けてもいないのに偉そうに言うな!って言われちゃいそうですけど、模試の結果を見たり、似た偏差値帯の学校の合否を見る限り、まぁ、間違いではないと思います。

 さて大学受験の感想はというと、、、ちょっと残念だったかな?って感じです。贅沢言うなと言われそうですが、もう少し合格取れるんじゃないかと思います。ただ、、、慶應、、、あれは二郎には向いていませんね。慶應に関しては惜しくはないと思います。早稲田専願にしてもう少し対策をしっかりやって、そのうえで法・文構あたりも受けても良かったのではないか?と振り返ってみれば思います。まぁ、全て結果論ですが、、、

以上は二郎のはなしでしたが、二郎の知り合いや私の友人のご子息でも中学・高校受験でMARCH合格をもらい、結果、公立に進学したのち、現役で早慶に合格した人は結構います。というか、全く珍しくない。私の職場のアルバイト(慶應A君)もMARCH附属から内部推薦を捨てて、慶應・法に進学しました。

MARCHは世の中でいえば、確かに難関です。ただ、少子化で我々の頃に比べれば明らかに易化しています。また、中学受験や高校受験上位で戦った親御さんから見れば、私立の大学受験はいくらでも戦い方があるし、入りやすく見えてしまうと思います。中受組のみなさん、そう思うでしょ?

 たぶん難関だと思っちゃうのは高校生から本気で勉強を始めた層じゃないでしょうか。確かに高校偏差値50台の高校の子から見ればMARCHは難関です。高2あたりから本気で対策した方が良いと思います。ただ、そのMARCHも中学受験・高校受験ではもっともっと難しかったんですよ。早慶はそこからまた一~二段上です。前述の慶應A君も「高校受験時は慶應は絶対に受からないと思っていました」っと言っていました。私も同感です。それぐらい付属は難しい。よく「早慶・MARCHの内部進学はズルい」的なこという人がいますが、付属の方がよっぽど難しいと私は思います。もし中学受験で「二郎に早慶受験させます!」なんて書こうものなら、たぶんコメント欄は「やめとけ!」で溢れたでしょうね。私もそんな畏れ多いことなんか書きませんよ。

 以前、私が「自分でも解けるのは早実が限界」みたいなことを書いたら「早実はそんなに簡単じゃない!」的なご指摘をいただきました。ただ単に清太郎が解ける限界を書いただけなんですけどね(笑。親塾ですから私が解けなければ、二郎には教えられません。つまり、清太郎塾はどんなコースがあっても、早実コースよりも上はありませんよ!ってことを書きたかっただけなのです。なんかカチンときたのでしょうね。ごめんなさい。

 まぁ、そんな指摘が入るくらい、二郎にとって早慶なんて雲の上の存在だったのです。でも、大学受験では本気で狙いました。また、二郎に限らず早慶を本気で狙いたい!学部は問わない!というなら、早稲田・教育の入りやすいところを狙うとか、所沢キャンパスを狙うとか、慶應なら英語と小論に特化してSFCを狙うって作戦もあります。もっといえば、

 

浪人する!

 

って手もあるのです。1浪ぐらい学歴には特に影響しません。1浪すれば現役時代MARCHレベルどころか、日東駒専レベルの人でもチャンスは十分あります。、、、って考えると、

 

結局、文系に進学するなら無理に中学受験したり、高校から付属を狙う必要はない

 

ということになります。ま、これが結論ですね。お子さんが私立文系志望なら、基礎だけはしっかりやって、高2~3から思いっきり勉強する!でいいんじゃないでしょうか。中学受験はその子のメンタルや家族関係をぶっ壊す大きなリスクを孕んでいます。それを十分理解したうえで挑まれるのがよろしいかと。。。そして、場合によっては勇気ある撤退も必要ですよ。、、、と、様々な失敗を通じて清太郎は思うのでした。(終)

 

 

ちなみに理系は話が全く別です。理系に適性があるなら、中学受験で進学校に入って、国立を狙うのが一番の近道だと思います。その子にポテンシャルがあるなら、公立中学→公立高校から難関国大って手もあるでしょう。いずれにしても理系は小賢しい手があまり使えないのが厄介ですね。それだけに私が憧れた世界なのですが、、、

 細かく言えば理科1科目か2科目か、数IIIを捨てる捨てないとか理系にも色々と戦い方はあるみたいですが、文系ほど楽ではないです。