この記事を書こうか。どうしようか。迷ったが、愛犬「ちゃこ」だけでなくペット飼育について、るるおなりの思いがあるので書くとする。書くにも年越え早々読者の方が暗い気分にさせるのも「ちゃこ」の本意でない。この記事で全て書ききれるものではなく、この記事は「ちゃこ」とのお別れ記事のみにする。


前の記事にイブの結婚記念日を書いた。今年のイブに、るるおはなつよ(妻)の故郷である大分まで行って来た。結婚後初めての大分である。ということは、賢明な読者なれば察しの通り、なつよ(妻)の親父さん・お袋さんに「なつよ(妻)さんを幸せにいたします」挨拶をしていないということになる(実際は入籍後数回伺っている。そのことについては機会があれば・・・にしたい)。


るるおはなつみ(長女)という娘がおる。今は小学4年生になってしまった。生意気になったと同時に、なつみ(長女)が嫁に行く際、もし相手が挨拶の一つもせず、黙ってなつみ(長女)をかっさらって行くようなことがあれば、るるおはその野郎(どんな職種でも(笑))のいる所に飛んで行き、キッチリケジメを取るであろう。


大分に行ったことは後日の記事にすることして本題に入りたいと思う。


過去記事にも書いたと思うが「ちゃこ」との出会いは、るるおが83時代、なつよ(妻)と一緒になり暮らしていた。その当時は、まだ駆け出しから毛の生えたくらいである。当然シノギもこれといった物がなく財布の中は不安定な毎日。当時「83というものは家でもったりししている奴は使い物にならない」等のことを平然と言っていた。またそうでなければならない職種である。


そのような唾を吐く以上、24時間戦いますか?のように朝から深夜まで街をうろつき「何かないか?」と、ハンターの目をしてシノギを探していた。そんな生活をしていたので、なつよ(妻)は一人でいる時間が多い。にも拘わらず、外から帰宅後も明るく振る舞ってくれるなつよ(妻)。


るるおとなつよ(妻)と一緒になり数年経っても、子宝に恵まれない。なつよ(妻)は不妊治療にも通っていたにも拘わらずである。るるおは自宅で一人寂しく待っている、なつよ(妻)に寂しさを紛らわせるため、辻クッキングスクールや英会話ノバに通わせていた。がそれでも、なつよ(妻)を見ていてどことなく寂しさを感じていた(大学に通いたいと言われたが・・・なぜか、行かせてやらなかった)。


子宝だけは神様から授かるものである。欲しいからと出来るものではない。どこかの、とっぽい女なら、そんなことも気にせず邁進していたであろうが、なつよ(妻)はそんなタイプではなかった。「これで懲役でも行くものならこいつに申し訳無いな」の気持ちが日々強くなって来ていた。


そんなある日、るるおとなつよ(妻)の二人で久しぶりに車でお出掛けをし、帰路の道にペットショップの看板があるのが見え、そのペットショップ屋に立ち寄ることになる。
ペットショップの中はショーケースに入ったワンちゃんや猫ちゃんが一杯いた。なつよ(妻)は猫アレルギーを持っている。なので必然的にワンちゃんを見て回った。


なつよ(妻)がショーケースの中にいるワンちゃんを見ている姿を見ていて、凄く楽しそうな顔をしていた。なつよ(妻)の楽しそうな顔を見ていて、るるおは「どうだ、ウチでも飼おうか」のようなことを言った。なつよ(妻)は半信半疑の顔をしていたが、と同時に嬉しそうな顔もしていたので「じゃぁ好きなワンちゃんを探せばいいよ」と言い、ワンちゃんを飼う決断をした(住んでいたマンションはペット飼育禁止であったが、大家と話をしてケリをつける。)。


ワンちゃん選びをなつよ(妻)に任せ、一人でるるおは待っていた。るるおの立っていた目の前にもショーケースは並んでいる。その並んだショーケースの中で一匹の子犬が、るるおをジーと見ている。最初は気にならなかったが時間が経っても見ているのだ。(後日このショーケース販売に問題があるこを知る)。


なつよ(妻)はまだ時間が掛かりそうだった。るるおは、ショーケースの中にいるワンちゃんの側に寄ると、そのワンちゃんはショーケースのガラスにペタッと張り付き、何か言おうとしているのが分かった。


と同時にペットショップの店員が前を通り掛かったので、るるおが「ちょいと開けて・・・」と頼み、店員からワンちゃんを預かり抱っこしてみた。すると抱っこしたワンちゃんが、るるおの胸にうずくまるようにして「私を連れて行って・・・」ようなことを言っているような気がした。


しばらくして、なつよ(妻)が、るるおのいる場所に帰って来た。なつよ(妻)「そのワンちゃんどうしたの」るるお「いやなどうしても離れたくないような顔をしているんだわ」
なつよ(妻)「私にも抱っこさせてくれる」そうこう会話を交わしながら、抱っこしたワンちゃんを店員に返しショーケースに戻してもらう。


るるおはなつよ(妻)に「どうした、気に入ったワンちゃんはいたか?」なつよ(妻)は白い子犬(多分柴犬だと思う)の所に連れて行ってくれた。白い子犬も可愛かったが、何故か先ほど抱っこしたワンちゃんも気になる。そんな、るるおの気持ちを察してくれたのか。なつよ(妻)「あなたが決めていいよ」るるおはしばし考え、なつよ(妻)に「俺がホントに決めていいんだな」なつよ(妻)「いいよ」 


なつよ(妻)の寂しさを紛らわすために飼う犬である。るるおの気に入ったワンちゃんを半ば強引に、なつよ(妻)に押しつけるような真似だけはしたくなかった「時間はあるんだから、よく考えてから決めてくれな」と言ったが、なつよ(妻)「このワンちゃんにしよう」そんな経緯で飼い始めた「ちゃこ」であった。


そんな「ちゃこ」も数ヶ月前のある日に何か様子がおかしいと、なつよ(妻)が言って来た。なつよ(妻)は愛玩動物飼養管理士1級を持ち、動物のことに詳しい。聴診器を「ちゃこ」にあて心臓が早く動いていると言って来た。この数年、獣医から年齢的にも老化で心臓が弱っていると聞いていたので、毎日の様子をきめ細かに見ていたのであろうと思う。


この時に、るるおはハッキリと「ちゃこ」に対しての姿勢を家族に明確に伝えた。なつよ(妻)は獣医に「次に症状が悪くなればお薬で・・・・・・」言われていた。なので今回、獣医に連れていけば間違えなく薬の処方・・・となるのが分かりきっていた。なつよ(妻)も動揺していたが、ハッキリしてやらなければ、なつよ(妻)やりょうすけ(長男)・なつみ(長女)は元より「ちゃこ」に対して失礼である。


飼い主として、少しでも長く生かせてやりたいのは誰も一緒であろう。薬を飲むことにより「ちゃこ」は数年持つかも知れない。しかし犬の16歳いう年齢は人間でいえば80歳近いと聞く。心臓の薬を飲んでも延命処置にしかならないのである。そこまでして生きることを「ちゃこ」が望んでいると思えなかった。


るるおはそれから一度だけ獣医の元へ「ちゃこ」を連れて行った。案の定、先生から薬を勧められたが「先生、お聞きしますが、その薬で治りますか」先生「いや完治するわけではない」るるお「先生、16年も生きて来た犬に薬を飲み続けさし、更に具合が悪くなった時はどうするんですか」先生「その時は、また違う薬を・・・」


るるおは内心、冗談じゃない薬漬けになり、天から授かった寿命を引き延ばしてまで動物を生かせておくのは、るるおの信念と真逆な考えである。その後、獣医と色々話をして納得して貰った。心臓の薬を飲ませないと決断していた時から「ちゃこ」に与えられた時間が短いことを承知している。


なので、りょうすけ(長男)・なつみ(長女)に「「ちゃこ」は明日いなくなるかも知れないぞ」「いつサヨナラしても後悔しないように飼い主として精一杯世話をしてやることが1番なんだ」と口を酸っぱく言っていたが、散歩に行くのは、るるおがほとんど(なつよ(妻)は仕事の休日)。


「るる」はまだ元気なので「ちゃこ」は少しだけ歩いたら抱っこしてやり散歩をしてあげた。今まで歩き続けていた風景だけでも見せてやりたかったのである。車で出掛ける際も(ちょっとした買い物でも)後部席に「ちゃこ」「るる」を座らせ、ドライブような気分を少しでも味あわしてやりたかったのだ。


そんな日々を過ごしながら数ヶ月。12月に入ったばかりのある日、「ちゃこ」を抱っこした時、るるおの顔を見ながら涙を流している。その時、るるおは「ちゃこ」がお別れを言っているのが分かった。それからというもの今まで以上抱っこしながら散歩を続け、一日でも長く生きて欲しいと願っていた。が、るるおがなつよ(妻)の実家に泊まりで出掛けた日を見計らったようにサヨナラしてしまった。


大分に出向く数日前も何故か、急に元気になり、なつよ(妻)の足元でじゃれる姿を見せてくれた「ちゃこ」あれは、なつよ(妻)にお別れを言っていたと思う。最後の力を振り絞って元気な姿を見せたかったのであろう。


りょうすけ(長男)となつみ(長女)しか在宅せず、なつみ(長女)が布団で仮眠を取るため横になっていると「ちゃこ」がトコトコと寄って来て、なつみ(長女)の横で寝ていたらしい。仮眠から起きた、なつみ(長女)が「ちゃこ」に声を掛けても何も返事しない。なつみ(長女)が騒ぎ出したのを聞き、りょうすけ(長男)も駆けつけるが「ちゃこ」はウンともスンともしない。これが「ちゃこ」のお別れになってしまった。


「ちゃこ」は、わざわざ、るるおとなつよ(妻)が留守の時に静かにサヨナラをしようと決めていたに違いない。それと、りょうすけ(長男)・なつみ(長女)に教科書では教えてくれないものを学ばせようとしていたのかも知れない。本当に頭の下がる犬である。


ペット火葬場に連れて行くまで数日、腐敗しないように段ボールに「ちゃこ」を入れ保冷剤をお腹にあてていたが、痩せることもなく、生きている時と同じく普通に眠っているような状態であった。


無事、火葬にて天に昇っていった「ちゃこ」が、我が家に置いていった思い出は語り尽くせないくらいある。なつよ(妻)と一緒になり「ちゃこ」のいない生活は無かったに等しいのだ。「ちゃこ」のお陰でなつよ(妻)と生活が続き、りょうすけ(長男)・なつみ(長女)という子宝に恵まれた。「ちゃこ」が死を持って教えてくれ、我が家に与えられた課題は、どのような環境になろうが、決して泣き言を言わず生きるという、凄まじく大きなこと。


「ちゃこ」に延命処置を断った責任がある以上、るるおもなつよ(妻)には「俺に何かあった際は絶対延命処置だけはするな」前に言ってあった言葉であるが再び念を押しておいた。


今頃「ちゃこ」は死産してしまった「リキ」の元に行き、お乳を飲ませていると思う。
「どうだ、元気に走っているか」「しばし待っててくれよ」「俺がそっちに行った時は呼びに来てくれな」るるおが中学3年生の時に飼い犬「マリ」ともサヨナラしている。るるおがあちらに行った時は、「ちゃこ」「リキ」「マリ」と一緒に散歩すると決めてある。


もう気付けば明日は2011年。

おめでとうは言えませんが、ここまで読んで頂いた方がおられましたら、

あなたに素晴らしい年が訪れるようお祈り申し上げ、次回の更新まで失礼致します。


↓写真は我が家に「ちゃこ」が来た日から追って数点のみ取り上げ添付しました。


この日が「ちゃこ」我が家の一員になった記念日  「るる」が我が家に来る

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なつよ(妻)と「ちゃこ」「るる」の間で生まれた子犬。

残念ながら3頭目の「リキ」は死産してしまった。

「リキ」の死産では「ちゃこ」も危なかったのです。

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生まれて来たワンちゃんを触ろうとして、るるおは「ちゃこ」に思いっきり噛まれました。

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海に              毎年行っていた白馬に、いつも一緒であった。

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↓は全て15歳の長寿犬表彰して貰ってからの写真です。

 いつも元気に振る舞ってくれたの。ホントにありがとう。
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犬も人間も夫婦仲良く。教えてくれました。

↓は11月「るる」にサヨナラを言っていたのかな。
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↓さよなら数日前、なつよ(妻)にじゃれる、「ちゃこ」

写真を撮っておいて良かったと家族全員

これから何があってもこの写真で勇気づけられると思う。

こんなワンちゃんと出会い、

頑張らない我が家のメンバーには天罰が当たるわい。

ありがとう「ちゃこ」感謝

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るるおの今までの経歴・過去のお勧め記事・リンクしていたブログ等は

時間がある時に手直しアップする予定です。この件については、また・・・